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序章 英国フォルティア学院
どうやって、この場を抜け出そうか…
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― - そして、翌朝…
あれから昴の意味深な言葉に気にはなりつつも、基本、面倒くさがりの飽き性な性格を持つクリフェイドは気にしないことにした。
それよりも、今の状況のほうがクリフェイドにとって一大事だった‥。
ゴシック風のある大きな門を前に無言で天を仰ぐ。
あぁ… 何が好きで休日の朝から大聖堂の礼拝(ミサ)に参加しなきゃいけないんだろうか――
そもそも、僕はカトリック教の信徒でもなければ宗教なんてものに興味がない!!!僕が興味があるのは金と財宝だけだ!!なのに…
す
こんな朝っぱらから、父さんたちに無理矢理連れて来られたとはいえ、これから神父の説教を長々と聞くのか……。
あぁ…っっ!!!
クリフェイドはあまりの憂鬱さにげんなり‥。だが、いつもより覇気がないクリフェイドの様子に……
「クリフェイド… やはり、あの二人に何かされたのか?」
静かに低い声で問う兄にクリフェイドはまたげんなり‥
「いえ、ですから本当に何もないと言っているでしょう…」
そうクリフェイドに返されるもやはりヒューはどこか納得いかない表情だ…。そんな心配性な兄にクリフェイドは溜息つきたくなりつつも、また余 計な誤解されたらと思うと、すごく疲れた‥。
クリフェイドたちが大聖堂の中に入ると、質素な服を身につけた牧師たちにその後ろでは純白の服に身を包んだ少年たちがいた‥。
あぁ無理だ…
彼らの姿を目にするなり、ますます憂鬱になっていくクリフェイド。少年たちの姿を見た瞬間、まさか!と思いつつ、隣の席に座っているジルタニアスに訊く
「ジル兄さん… まさかとは思いますが、賛美歌を歌うなんて…… 言いませんよね!? 」
ジルタニアスの服の袖を掴んでなぜか必死な形相で問う可愛い弟に、ニッコリ告げた
「賛美歌?歌うに決まってるでしょ♪神父様のお説教と、聖典を聴いてから… ほら、あそこの少年たちがロンドン聖歌隊の子たちだよ。彼らの熱唱する賛美歌を傍聴してから、皆でまた賛美歌を合唱して、それから――」
もういい!!なんで、讃えもしていない神なんかのために賛美歌を歌わなきゃいけないんだ!!? 僕は基本、教会とか宗教は嫌いなんだ!!
クリフェイドは内心悪態つきながら、必死に考える
どうやって、この場を抜け出そうか‥
神父が熱心に聖典を読み上げている今も、クリフェイドは聴くどころか、ただひたすらこの場を抜ける策を考えていた。
………よしっ!
「兄さん兄さん、お腹が冷えたみたいなんです。…ちょっと席を外してもいいでしょうか?」
お腹が…っとばかりに自身の腹に手を置くクリフェイド、
「大丈夫!? 別に席は外してもいいけど… 場所わかる?ついて行こうか?」
ジルタニアスの心配する声にクリフェイドは慌てて首を振る
「一人で大丈夫です」
静かに席を立ち、扉を開けて退出したクリフェイドを心配そうに見つめてジルタニアス。だが、聖歌隊による合唱が始まったため、そちらに視線を移した‥。ステージでは聖歌隊の少年たちがボーイソプラノで熱く合唱していた…
あれから昴の意味深な言葉に気にはなりつつも、基本、面倒くさがりの飽き性な性格を持つクリフェイドは気にしないことにした。
それよりも、今の状況のほうがクリフェイドにとって一大事だった‥。
ゴシック風のある大きな門を前に無言で天を仰ぐ。
あぁ… 何が好きで休日の朝から大聖堂の礼拝(ミサ)に参加しなきゃいけないんだろうか――
そもそも、僕はカトリック教の信徒でもなければ宗教なんてものに興味がない!!!僕が興味があるのは金と財宝だけだ!!なのに…
す
こんな朝っぱらから、父さんたちに無理矢理連れて来られたとはいえ、これから神父の説教を長々と聞くのか……。
あぁ…っっ!!!
クリフェイドはあまりの憂鬱さにげんなり‥。だが、いつもより覇気がないクリフェイドの様子に……
「クリフェイド… やはり、あの二人に何かされたのか?」
静かに低い声で問う兄にクリフェイドはまたげんなり‥
「いえ、ですから本当に何もないと言っているでしょう…」
そうクリフェイドに返されるもやはりヒューはどこか納得いかない表情だ…。そんな心配性な兄にクリフェイドは溜息つきたくなりつつも、また余 計な誤解されたらと思うと、すごく疲れた‥。
クリフェイドたちが大聖堂の中に入ると、質素な服を身につけた牧師たちにその後ろでは純白の服に身を包んだ少年たちがいた‥。
あぁ無理だ…
彼らの姿を目にするなり、ますます憂鬱になっていくクリフェイド。少年たちの姿を見た瞬間、まさか!と思いつつ、隣の席に座っているジルタニアスに訊く
「ジル兄さん… まさかとは思いますが、賛美歌を歌うなんて…… 言いませんよね!? 」
ジルタニアスの服の袖を掴んでなぜか必死な形相で問う可愛い弟に、ニッコリ告げた
「賛美歌?歌うに決まってるでしょ♪神父様のお説教と、聖典を聴いてから… ほら、あそこの少年たちがロンドン聖歌隊の子たちだよ。彼らの熱唱する賛美歌を傍聴してから、皆でまた賛美歌を合唱して、それから――」
もういい!!なんで、讃えもしていない神なんかのために賛美歌を歌わなきゃいけないんだ!!? 僕は基本、教会とか宗教は嫌いなんだ!!
クリフェイドは内心悪態つきながら、必死に考える
どうやって、この場を抜け出そうか‥
神父が熱心に聖典を読み上げている今も、クリフェイドは聴くどころか、ただひたすらこの場を抜ける策を考えていた。
………よしっ!
「兄さん兄さん、お腹が冷えたみたいなんです。…ちょっと席を外してもいいでしょうか?」
お腹が…っとばかりに自身の腹に手を置くクリフェイド、
「大丈夫!? 別に席は外してもいいけど… 場所わかる?ついて行こうか?」
ジルタニアスの心配する声にクリフェイドは慌てて首を振る
「一人で大丈夫です」
静かに席を立ち、扉を開けて退出したクリフェイドを心配そうに見つめてジルタニアス。だが、聖歌隊による合唱が始まったため、そちらに視線を移した‥。ステージでは聖歌隊の少年たちがボーイソプラノで熱く合唱していた…
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