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序章 英国フォルティア学院
僕は男なんですが…
――‥ そして、夜-
がやがや…
ざわざわ…
王宮のパーティーに呼ばれた招待客たちは世間話や株価、政治の話などで盛り上がっていた。
派手に着飾った貴婦人たちは、一緒に踊るパートナーを捜し…
特に、高貴な位を持つ男性のところには女性陣が詰め掛かっていた。
無論、シュバルク公爵家も女性陣には注目の的で、父のアクシオンと長男のヒューは女性陣に圧され、もみくちゃだ。
そしてジルタニアスはというと――‥
毎度のことながら慣れているらしく、女性陣が詰め掛ける頃には既に男性陣のところへ逃げていた。
一方、クリフェイドはというと‥
かなり機嫌が悪かった。
なぜなら――‥
「ねぇ、君かわいいね?よかったら一緒に踊らない?」
「いやいやいや、そんな奴より私と踊ってくれませんか? 夜のサービスも勿論優しくしますよ」
「…………」
おい、最後のはどういう意味だ!?
そう、クリフェイドは男性陣に誘われていた。
「………僕は男ですが」
不機嫌さを表すように眉を寄せるその声は冷たく尖っていた。
ーーが、そんなクリフェイドの不機嫌さに男性陣たちは気づかない
「いやいや知ってるよ?だけど、そういったことはうちの国じゃ気にする人なんて、あんまりいないよ」
笑顔で答える。
その顔に腹立たしさを感じるも、女性陣に圧されている父や兄のほうを見たクリフェイドはまだこっちのほうがマシかもしれないと内心溜息ついた‥。
――‥ッ!あれは…
何かを見つけたクリフェイドはそこから逃げるように立ち去る
その頃、父アクシオンは、
「陛下、この度は招き頂きありがとうございます…」
会釈するアクシオン、
「よい、そう堅くなるな。まさか、お前の大切な末っ子を社交界デビューに出すとは思わなかったがな?」
20代後半のまだ若い王は楽しげに、くくっ…と笑う
「いえ、私もそんなつもりはなかったのですが… スクワット・ブランドンがやたらと出席を促すので…」
どうやら、アクシオンはあまり乗り気ではなかったようだ。
「あぁ!そうだ!!陛下、是非ともクリフェイドとの謁見をお願いしたいのですが」
「良い。その謁見を認めよう…
ーーで、お前の息子は何処にいる?」
重たそうな、だけども派手過ぎでもなく地味でもない衣装を身に纏い、頭には立派な王冠をつけた見目麗しい若き王の威厳に満ちたその姿に誰もが惹きつけられた‥。
「クリフェイドなら、此処に………あ、あれ!?い、いない!?」
王の言葉にアクシオンは振り返るが、そこにはいるはずの末っ子の姿がない
「ク… クリフェイドっっ!!!ま、まさか誘拐されたんじゃっっ」
すっかり取り乱し、今にも警備員を呼び出しそうな勢いのアクシオンに、気付いたジルタニアスは向こうから駆けてくる…
「心配のし過ぎだよ、父さんも兄さんも‥。クリフェイドも、もう高校生になるんだから」
と、呆れた表情を作るジルタニアス
「しかしっ!」
「大体、クリフェイドだって、そんな父さんたちが付きっきりだったら身がもたないよ」
ジルタニアスは呆れ顔で肩を竦めた-
「それにほら、クリフェイドならあそこでデザートを満喫してるし」
ジルタニアスの言葉に彼らが振り向く先は…
デザートコーナーで一人、楽しむクリフェイドの姿。そのクリフェイドの手には、皿にテンコ盛りに乗せられた数々のデザート‥
もはや、皿に空きスペースがないのも気にせずに次々と上に積み重ねていくデザートの類々、それは今にも崩れそうだった…。
がやがや…
ざわざわ…
王宮のパーティーに呼ばれた招待客たちは世間話や株価、政治の話などで盛り上がっていた。
派手に着飾った貴婦人たちは、一緒に踊るパートナーを捜し…
特に、高貴な位を持つ男性のところには女性陣が詰め掛かっていた。
無論、シュバルク公爵家も女性陣には注目の的で、父のアクシオンと長男のヒューは女性陣に圧され、もみくちゃだ。
そしてジルタニアスはというと――‥
毎度のことながら慣れているらしく、女性陣が詰め掛ける頃には既に男性陣のところへ逃げていた。
一方、クリフェイドはというと‥
かなり機嫌が悪かった。
なぜなら――‥
「ねぇ、君かわいいね?よかったら一緒に踊らない?」
「いやいやいや、そんな奴より私と踊ってくれませんか? 夜のサービスも勿論優しくしますよ」
「…………」
おい、最後のはどういう意味だ!?
そう、クリフェイドは男性陣に誘われていた。
「………僕は男ですが」
不機嫌さを表すように眉を寄せるその声は冷たく尖っていた。
ーーが、そんなクリフェイドの不機嫌さに男性陣たちは気づかない
「いやいや知ってるよ?だけど、そういったことはうちの国じゃ気にする人なんて、あんまりいないよ」
笑顔で答える。
その顔に腹立たしさを感じるも、女性陣に圧されている父や兄のほうを見たクリフェイドはまだこっちのほうがマシかもしれないと内心溜息ついた‥。
――‥ッ!あれは…
何かを見つけたクリフェイドはそこから逃げるように立ち去る
その頃、父アクシオンは、
「陛下、この度は招き頂きありがとうございます…」
会釈するアクシオン、
「よい、そう堅くなるな。まさか、お前の大切な末っ子を社交界デビューに出すとは思わなかったがな?」
20代後半のまだ若い王は楽しげに、くくっ…と笑う
「いえ、私もそんなつもりはなかったのですが… スクワット・ブランドンがやたらと出席を促すので…」
どうやら、アクシオンはあまり乗り気ではなかったようだ。
「あぁ!そうだ!!陛下、是非ともクリフェイドとの謁見をお願いしたいのですが」
「良い。その謁見を認めよう…
ーーで、お前の息子は何処にいる?」
重たそうな、だけども派手過ぎでもなく地味でもない衣装を身に纏い、頭には立派な王冠をつけた見目麗しい若き王の威厳に満ちたその姿に誰もが惹きつけられた‥。
「クリフェイドなら、此処に………あ、あれ!?い、いない!?」
王の言葉にアクシオンは振り返るが、そこにはいるはずの末っ子の姿がない
「ク… クリフェイドっっ!!!ま、まさか誘拐されたんじゃっっ」
すっかり取り乱し、今にも警備員を呼び出しそうな勢いのアクシオンに、気付いたジルタニアスは向こうから駆けてくる…
「心配のし過ぎだよ、父さんも兄さんも‥。クリフェイドも、もう高校生になるんだから」
と、呆れた表情を作るジルタニアス
「しかしっ!」
「大体、クリフェイドだって、そんな父さんたちが付きっきりだったら身がもたないよ」
ジルタニアスは呆れ顔で肩を竦めた-
「それにほら、クリフェイドならあそこでデザートを満喫してるし」
ジルタニアスの言葉に彼らが振り向く先は…
デザートコーナーで一人、楽しむクリフェイドの姿。そのクリフェイドの手には、皿にテンコ盛りに乗せられた数々のデザート‥
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