室長サマの憂鬱なる日常と怠惰な日々

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序章 英国フォルティア学院

ーーで、あなたは誰ですか?

なんでも、神出鬼没の賊は王宮内に現れたと思ったら、また忽然と消えるらしい。
しかも、警備の配置も熟知し、仕掛けてある罠の位置も知っているとかなんとか…

はぁー‥。つか、絶対、内部犯だろう… もしくは内部の人間が手引きしてるか、その二つだろう。


けど、何だ?さっきから鼻を掠める… この、微かな匂いは…? 今の僕は賊云々より、寧ろそっちが気になるところだが――‥

「ふむ…。で、お前はどう思う、クリフェイド?」


いきなり、話を吹っ掛けられたクリフェイドは驚いて一瞬、ビクリと身体が強張ったが直ぐにどうでも良さそうな表情で言った

「…警備の配置も罠の場所も熟知しているんでしょう? おまけに神出鬼没で城内に現れては忽然とまた消える…
内部の犯行では…? もしくは、外部の者を城へ手引きしている内部の人間がいるかと思いますが」

「な゙っ!!」

「貴様っ!!我々を疑うのか!?」


淡々と告げるクリフェイドに反感を言う貴族たち、だがクリフェイドのもう片方の隣に座る補佐官はただ無言で聞いていた。

「先ずですね、"忽然と消える"ということは何処かに抜け道があるということです。城内に存在する隠し通路、その隠し扉は城内の一部の人間しか知らない…」


クリフェイドの言葉にアゼルは、へぇ…と面白いモノを見るような瞳を向ける

「確かに…。だけど、あそこは使われた気配なかったよ?きちんと調べたけどね」


肩を竦めてそう漏らすアゼルにクリフェイドは首を傾げた

「あれ?おかしいですね。そんなはずはありませんよ。つい、この間城内でボヤ騒ぎがあったとき、陛下はその通路を使ったんですよ?」

クリフェイドは席を立つ

「辻褄が合いませんよ。使われた・・・・気配がなかった、なわけないでしょう?ごまかすなら、もう少しマシな嘘をつくんですね。

……で、誰ですか。貴方は?アゼル王子ではないでしょう?」
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