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序章 英国フォルティア学院
面倒な奴らだ
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入学式を迎えて一週間、小中高大一貫校であるこの特殊な男子校にも少しは慣れつつも、あまり馴染めない…
というよりは馴染みたくないクリフェイド。
また、白い肌に浮かぶ瞳は澄んだエメラルドグリーンに、細く華奢な体格の容姿を持つクリフェイドは少しクラスでも浮いていた。
だが、それ以上にクリフェイドが困惑しているのは――‥
「だーかーら!生徒会に入ってよ!
副会長の席が空いてるんだ… 兄さんから聞いたよ?その洞察力と行動力を生徒会に活かしてみない?」
外部入学者はクリフェイド一人。おまけに国王のアクスからクリフェイドの活躍ぶりを一部聞いた三男の同じクラスのアシス王子は入学式以来、こうして毎日クリフェイドに生徒会へスカウトしているのだ‥
「まったく、あなたも頑固ですね」
インテリ眼鏡をかけて、少し嫌味を込めて言うのは生徒会書記につく英理(エイリ)・フランシス。
「面倒くせぇ‥」
そう、ぼやくのはあちこちにピアスを付けた… どちらかと言えば不良に見える彼の名はリチャード・ルーカス。
生徒会会計につく人間だ。
「…………」
そして無言で傍観を決め込む少年の名はカーティス・ディーンズ。生徒会補佐につき、アシス王子のお目付け役でもある彼は基本、あまり喋らない人間だ。
というよりは馴染みたくないクリフェイド。
また、白い肌に浮かぶ瞳は澄んだエメラルドグリーンに、細く華奢な体格の容姿を持つクリフェイドは少しクラスでも浮いていた。
だが、それ以上にクリフェイドが困惑しているのは――‥
「だーかーら!生徒会に入ってよ!
副会長の席が空いてるんだ… 兄さんから聞いたよ?その洞察力と行動力を生徒会に活かしてみない?」
外部入学者はクリフェイド一人。おまけに国王のアクスからクリフェイドの活躍ぶりを一部聞いた三男の同じクラスのアシス王子は入学式以来、こうして毎日クリフェイドに生徒会へスカウトしているのだ‥
「まったく、あなたも頑固ですね」
インテリ眼鏡をかけて、少し嫌味を込めて言うのは生徒会書記につく英理(エイリ)・フランシス。
「面倒くせぇ‥」
そう、ぼやくのはあちこちにピアスを付けた… どちらかと言えば不良に見える彼の名はリチャード・ルーカス。
生徒会会計につく人間だ。
「…………」
そして無言で傍観を決め込む少年の名はカーティス・ディーンズ。生徒会補佐につき、アシス王子のお目付け役でもある彼は基本、あまり喋らない人間だ。
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