室長サマの憂鬱なる日常と怠惰な日々

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序章 英国フォルティア学院

演技は得意です!

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――‥ 翌日、

はぁ… いよいよか。

「おはようございます。ウィークリー先生…」

廊下でバッタリ会ったウィークリーにクリフェイドは声をかける

「あ、お… おはよう。ク、クリフェイド君」

クリフェイドの下の名前で呼ばせることも予め立てていた作戦の一つだった。

「ところで、ウィークリー先生…

昨日、僕が言いました(守衛の)手配はして頂きまたか?」

「う、うん…」


『きゃーっ!!あれってウィークリー先生と副会長だよね!?』

『えっ… なんか、仲良さげじゃない??』

『えー そんなぁ‥ 僕、副会長のファンなのに~』

周りに集まる野次馬。クリフェイドはそれを目の端で捉えると、ウィークリーのネクタイをぐいっと引っ張って自分の顔へと近づけさせた。

「ウィークリー先生?昨日は楽しかったですね…。まさか、先生があのような方だったとは…」


そう言って妖艶に笑みを浮かべるクリフェイドは野次馬たちにも見えるように流し目を向けた。


『きゃーっっ///』

『ちょっ… オレ、ヤバいかも…っ』

『お、俺も下半身が…』

……が、そんな野次馬に紛れて

「え!?クリフェイド?!!どうしちゃったの!?」

「また、珍しい 組み合わせだねぇ」

向こうから歩いてきた理事長もとい兄のジルタニアスに、珍しいとばかりに目を見開くアシス。

「えっ?!理事長!?に王子!?」

ジルタニアスたちの登場に慌ててクリフェイドと離れようとするウィークリー。だが、ちょうどいい… と考えたクリフェイドは・・・

くいっ!

「先生?どうしたんです?昨日(号泣したとき)の勢いは何処に行ったんですか?」

「「えっ?」」

ちょっ… ちょっと!?


クリフェイドのらしからぬ発言にパニクるウィークリー。

ネクタイを引っ張って、自分の顔の前に近づけさせたクリフェイドは小さく笑みを浮かべた。

「ふふっ‥ そんなに慌てなくても。僕と貴方の関係を聞かれたら、こう答えたらいいじゃないですか」

つーぅ… ウィークリーの唇に指先を滑らせ、クリフェイドは妖艶な笑みを浮かべる。

「こういう仲だと-」

ウィークリーは真っ青。

アシスは何か面白いものを見るようで…


-ポンっ!

肩を叩かれたウィークリーは振り向いた。

そこには…

「ウィークリー先生、理事長室で少し話をしましょうか」

ジルタニアスが引き攣った顔で突っ立っていた。
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