室長サマの憂鬱なる日常と怠惰な日々

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序章 英国フォルティア学院

厄介事の匂いがプンプン!

「……!? ね!ちょっとアレ見なさいよ!!あれって英国フォルティア学院の制服よね!?」

街中を生中継で取材していたグルメリポーターは隣に立つカメラマンの男に訊く


「ん?あ、ほんとだ‥ つか、あそこって全寮制だったろ?しかも、昼間っから何してんだ?? …普通に考えて、今授業中じゃ……?」

首を傾げつつも、カメラマンは生中継のままリポーターの女にカメラを向ける

「こんなチャンス… 滅多にないわっっ!!!行くわよ!」


突如そんなことを言い出す彼女にカメラマンの男だけでなく、音を拾うスタッフも慌てて止める

「なに言ってるんだよ!」

「だって、あの英国フォルティア学院の生徒よ?贅沢三昧な暮らしを送ってんだろうから舌も肥えてると思うのよね!

だから、彼らに突撃取材しちゃいましょ☆」


いつもと変わらぬ彼女の突拍子の案に、スタッフ一同は諦めの溜め息をつく‥



ーーーーーー…

一方、とある所では――‥


「ったく、テメェがサツ共につけられるような真似しなけりゃ、んなことにならなかったのによ!!」

「フン!イタリアは自分たちの失態を他人に押し付けるんですね」


黒と茶色の混ざった髪を揺らし、男は煙草を口にくわえたまま走る…
その隣を白に近い銀の髪を揺らす男は隣の煙草をくわえる男に悪態つきながらも、後ろを見る‥


「ボス~ はっ…ぁ…っ 体力キツいよー…」

煙草をくわえる男にそう訴えるのはボサボサ頭の無精髭を生やした男。

「…体力ないな」

ぼそっと呟きを漏らすのはシルバーフレームの眼鏡をかけた知的さを窺わせる白銀の髪の男――…

「まさか、盗品の中に発信機が付いていたとは…」

「ん~? だけど、萩原くんも毎度毎度大変だねぇ…?」


「確か、この路地裏に身を隠せる場所があったと思いますが… どうします?」

隣で呑気なことを吐かすカイルを無視し、ハデスは自分のボス、デューク・ブランに返事を求めた


「どうもこうもないですよ。我々、ロシアマフィアとしても警察のご厄介にはなりたくないもの――

ここは一つ、互いに協力し合うべきでは? イタリアよ?ロバート・ペピーノ… 」


「共同戦線ってヤツか?俺は構わねェぜ?」

薄く笑みをつくる銀髪の男にロバートと呼ばれた男も同じく薄い笑みを浮かべた。

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