室長サマの憂鬱なる日常と怠惰な日々

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序章 英国フォルティア学院

ドロケイというリアル鬼ごっこ!

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「…ぁ…っはぁ…!待てっ デューク・ブランにロバート・ペピーノっっ!!!…に、その他一味!!」

後ろから息切れしつつも全力疾走で追いかけてくる黒髪の警官服の男。走る度に風が当たるがその黒い髪はワックスでツンツンにセットされ、風で乱れることはない


「…ゼェッ…―ハァ…萩原くんもしつこいねぇ」

苦渋を浮かべ、カイルは後ろから追いかけてくる警官に溜め息。


「人間、諦めが肝心だよー?」


「だったら、お前たちも諦めて捕まるんだな!!」

「萩原警部っ! 奴ら、この先の路地裏に逃げこむつもりです!!」


応援を呼びますか!? そう聞いてくる部下に萩原は顔をしかめた


「いや、この先の路地裏は道が狭い。応援を呼んだところで、反って奴らを捕まえるのは難しいだろう。このまま少人数のほうが…」


「なるほど!さすが萩原警部!!!日本から研修に来た優秀なだけありますね!!」

「そうですよ!我々、FBIも負けていられませんっ!! あの、ヒュー・シュバルクさんだって一目措かれてるらしいじゃないですか! それって凄いことですよ!?」


部下たちの羨望なる眼差しを…

「今はそんなことを言ってる場合か!今度という今度は奴らを捕まえるぞ」

萩原警部は叱責しつつも、視線は前を走る彼らに向けられていた


「ちょーっとヤバいんじゃないかな?萩原警部、走る速度が上がってない??」


「ちっ 路地裏に逃げこむぞ」

ロバートの言葉に三人は頷き、四人は路地裏へ逃げこんだ-

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