室長サマの憂鬱なる日常と怠惰な日々

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序章 英国フォルティア学院

いいですか、王子!参戦しないという約束、守ってくださいよ


―― どさっ!


目的地だった路地裏の荒廃した建物に囲まれたグランドに着くなり、男はクリフェイドを突き飛ばす

「――っ…」


どさっ!という音と共に地面に尻餅ついたクリフェイドは小さな呻き声を漏らし、男と親衛隊の男をキッと睨んだ。


そのクリフェイドの周りには、親衛隊の生徒と男に学園から無理矢理連れ出され、監禁されていたであろう生徒たち…

彼らの制服は、はだけ… 彼らは男たちを怯える目で見上げている。それを今日の為に集められた男たちはニタニタと笑い、品定めするように一人一人の体躯を眺めている


『…もう、救出してもっ!』

『ダメだっち!!まだ、しつ… 副会長の合図が出てないッス!!!』


控える守衛に、ノクスは制止の声をかける。だが、そんなノクスにも焦燥の様子が見てとれた


―― 室長っ!何してるッスか !? 早く 合図を出すっち!!!

そんなノクスの心配を余所にクリフェイドは一向に合図を出す気配がなかった。


―― なにしてるッス!!

ーーーーーー…


「…この生徒たちは君がその男に指図して監禁、強姦・売春させていた者達ですか?」


それは冷たく尖った声…

「ああっ!そうだよ!!僕が提案して、この男は商売になるって… この提案に乗ったのさ!」


ニタニタする男の横で、これから起こることにニヤニヤする親衛隊の男にクリフェイドは小さく応えた

「そうですか…」


「ところで、こんなこと僕にしておいて、無事には済みませんよ」

「フッフッ… そんな脅しには乗らないよ!逆にアンタを脅してやるもんね!」


パチンっ!

指を鳴らすと同時に周りを囲んでいた… お昼の時間に会社を抜け出したであろうスーツ姿のサラリーマンや制服を着崩したチャラチャラした男が数人、クリフェイドの身体を押さえつけた


「…貴方たち、一般人でしょう? これは犯罪ですよ。彼らと共犯になりたいのですか」

数人の男たちに押さえつけられたクリフェイドは怯みも怯えも見せず、その口から出てくる言葉は非常に淡々としていた


そんなクリフェイドに男たちは、これから行われる行為にただ強がっているだけなんだと、ニタニタ笑う‥

「心配しなくてもいいよ」


チャラチャラした男達はギャハハハ!!と笑いながらクリフェイドに言った

「今から君たちは俺達に強姦されんだよ? 特にキミ。ちょー好み♪ ケーサツに行かれても困るから君がアンアン啼いて恥ずかしいところなんかビデオを撮るつもり!

手足を拘束された上、俺達にM開脚されたら秘部まる見え…


そんな画像、君の学園なんかにバラまかれたくないでしょー?」


ジー…

そんな下品な笑いが飛び交う彼らをカメラは静かに映していた。


「おい、合図はまだなのかよ!?」


会計のリチャード・ルーカスもさすがに焦りを隠せない

「んー… だけど、クリフェイドがねぇ‥」

眉を八の字に下げ、困惑するアシスに…


「いいですか、王子!参戦しないで下さいよ?そういう約束で渋々許したのですから!」

「まぁまぁ…」

アシスのお目付け役であり、生徒会補佐のカーティス・ディーンズは再度アシスに念を押す。…が、アシスの返事にあまり信用していないようすだ。
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