室長サマの憂鬱なる日常と怠惰な日々

序章 英国フォルティア学院

危ない宗教にでも入ってらっしゃるのですか？

「………そうですか。でしたら言わせてもらいますが、会長が乱闘に参戦するとは… いかがなものかと思いますが？

生徒会の仕事もろくにせず？ 遊びほうけていたのは… 何処の馬鹿王子ですかね？ 誰の… おかげで？ 生徒会の機能が復活したと思ってるんですかね……？

兄さんに頼まれて？ しかたなく引き受けたものの… 生徒会は全く風紀からは信用はない。その信用を取り戻そうと、問題の生徒を捕まえるために？人がこうまで計画というシナリオまで立てた僕に…


トラブル体質？ 変なことに巻き込む?? 自分に非はないだ､と――‥？ お前、一度死んでみるか？」

や、やややヤバいっス!!!!し‥ 室長の目が本気ッス!!


「王子に向かって馬鹿呼ばわりとは何事です！？王子は確かに尊敬できるとは言い難い方ですが、一国の王子にその発言は赦されませんよ」

「まぁまぁ！カーティス、ほら… 俺も悪いんだし、しまってよ。その物騒なもの！」

アシスに止められるも、カーティスは腰に提げた剣から手を離そうとしない‥

そして、それを無表情で見るクリフェイドにノクスは何故か寒気がした--


「…室長」

ノクスはクリフェイドに疑惑の目。


「何も… 企んでないッスよね!?」

クリフェイドから漏れた溜め息。


「はぁ… ノクス、お前は僕をなんだと思ってる？」

「………」

「僕はこれでも人の子だ。教会だって信じるし、神の声を頼りに今日まで生きてきた…」


首にかけていた十字架をｼﾞｬﾗｯと取り出した

「しつちょう……」

「神はいつだって僕の問いに答えてくれた！！」


無表情な顔で拳をぐっと作り、少し熱意を感じる力説に…

ノクスどころかマコーネルも少し引いていた。マコーネルは思わず、クリフェイドに尋ねたくらいだ


『危ない宗教にでも入ってらっしゃるのですか？』と――‥。

「し、室長が… "あの"室長が神の声！？ヤバいっち！オカルトきた！！本格的ホラー　来たっちよ！！！」


ノクスに至っては軽くパニック。