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序章 英国フォルティア学院
僕より大きいお前が泣くな…
しおりを挟む「おいっ!待てっっ!!!」
腕を押さえていたクリフェイドだったが、ノクスを刺した犯人が逃げてしまった。
「シフォンっ!救急車を呼べ!!救急車が来るまで、なんでもいい!布でもハンカチでもいいからお前はノクスに止血しろ!
このままじゃ、救急車が来る前に多量出血死するっ!」
指示を出し、踵を反すクリフェイドにシフォンは慌てる
「待ってくださいっ 室長は… 室長は何処に行くんですかっ」
シフォンに呼び止められて、振り返ったクリフェイドはシフォンの今にも泣きそうな顔に小さく吐息を漏らす
「僕より大きいお前が泣くな… 心配しなくとも、ノクスなら大丈夫だ。アレがそう簡単にくたばるわけがない。」
「室長…っ」
「お前は僕の指示どおりにやればいい。
悪い夢も、もうすぐ終わる――」
ノクスを抱き、不安げな瞳で見上げるシフォンの頭を撫で、後を頼むと、クリフェイドは逃げた犯人を追った。
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