室長サマの憂鬱なる日常と怠惰な日々

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序章 英国フォルティア学院

――… 殴っていいですかね?


……よし、そうするか。


クリフェイドは聞こえなかったことにし、そのまま食堂から立ち去ろうとした。←

…が、がそうさせてくれなかった。

「おいっ 待てよ!英理が呼んでんだろ!?なんで無視すんだよ!!!?」

ノクスのいう王道転校生がクリフェイドに絡んできた

ざわっ…

『あのオタク、何様!?副会長にあんな口を利くなんて!!』

『いやーっ!触んないで!!会長様たちが穢れるっ!』


親衛隊たちは悲鳴をあげ、オタクルックの周を罵る。

その煩さに、クリフェイドは眉をピクリと吊り上げる。…が、そんなことまで一々取り締まっていてはキリがないため、特に何も言わない。

――強姦やレイプよりは無くなったし、多少のことは許すとするか。

「なぁ!おいっ!聞いてんのかよ!?友達を無視していいと思ってんのか!!最低だぞ!今すぐ謝れ!」

「…………」

――… 殴っていいですかね?


クリフェイドは無表情で振り返る。そこには、オタクルックの王道転校生、周が腰に手をあてて立っていた。


「…なんですか、君。いきなり出てきて、謝れとは… 少し不躾かと思いますが」

無表情に淡々と話すクリフェイドに遠くから見守っているノクスは冷や冷やする。面倒くさそうな転校生に関わるまいと、少し離れたところへ避難しているノクス。

だが、その遠くもなく近くもない微妙な距離にいるのは、クリフェイドをフォローするためだろうか…

心配そうな表情が伺える。

「だいたい、僕は呼ばれた覚えはありませんよ。

それこそ、勘違い・・・もいいところですね。彼は、僕を呼び止めたわけではなく、”あ、副会長‥”という彼の発言は見知っている人間を見つけ、呟いただけ。


―― で、君は…謝れ、と?今言った僕の発言の要素に、何処に謝るべき点があるのでしょうか?ぜひ、教えてもらいたいですね」

しれっと言ってのけるクリフェイドに食堂中がしん…っと静まり返る。

「なっ!?なんで、そんなこと言うんだよ!!俺、知ってんだぞ!?お前、生徒会のクリフェイドっていう副会長だろ?リチャードたちが言ってたぞ!親衛隊とかいう奴らのせいで生徒会の英理たちは普通の友達が作れないって…

  俺がお前の友達になってやるよ!」


………は?いや、意味がわからない。

「は?なんですか、その話。友達ができない云々は親衛隊というより、寧ろ、彼らの性格の問題かと思いますが…。

ーーそれと、友達とか間に合ってるのでいりません」
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