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序章 英国フォルティア学院
……アイツ、大丈夫かねぇー?
「ちっ!」
隠そうとする素振りも見せず、カリヤは盛大に舌打ち。
「ダリぃ…
ったく、物に当たるなよ?いつものお前らしくねぇぞ?」
頭をがしがし掻くキサラは気怠げに目を向ける
「………フンッ!」
鼻を鳴らしたカリヤは時計をちらりと見て、クロスに視線を向けた。
「………帰る」
「は!? お前、たった今、来たばっかだろ!!!?」
カリヤの発言に突っ込むキサラ、
「いや、仕事は・・・」
困惑を浮かべるクロス裁判官を一瞥、
「知らん。僕は帰る」
くるりと背を向けて、扉の取っ手に手をかけた。
「…あの忌ま忌ましい転校生のおかげで、役員は使い物にならないあげく、仕事は放棄。
おまけに…
機器は全て壊され、データは消え、こっちは徹夜三昧…… スケジュールが詰まり詰まってるんだ。こっちの仕事にまで、手が負えない。」
はぁ…
部屋から出る際、カリヤからそんな溜め息が聞こえた。
「……アイツ、大丈夫かねぇー? 」
「………」
「………」
そんなキサラの気怠げな声に、俄に心配をも含まれていることにカリヤは知るよしもない――‥。
「…やはり、心配そうな顔をしているな、マコーネル…?」
――‥キィ…
この部屋と繋がる仮眠室の扉が開くと、そこには憮然とした表情の金髪美形の青年が腕を組んで背を預けていた。
クロスの言葉にマコーネルは一瞬だけピクリと眉が動かす
「心配もしたくなりますよ。…睡眠時間と食事をろくに取ってないんですから」
「なに!? それは本当か?マコーネル」
驚愕するクロスに、マコーネルはただ短く返事を返す
「えぇ… 」
「間違いありません。見た感じ、目の下には微かに隈が‥
それに前に比べて、少し痩せていますから-」
「しかし、カリヤがなぁ… ふむ・・」
「けどさ、アイツ、知らねぇんだよな?俺らが知ってるって…」
よっ!と、身を乗り出したキサラが話しに加わってきた。
「知ってるさ。カリヤがクリフェイド・シュバルクっていう話しを陛下が我々に明かしたこともな?
もちろん、本人の承諾を得ての上だ。正体を知っていれば、何か不測な事態に陥ったときにいろいろとフォローができる、からとな…」
しかし、まぁ…
「マコーネルが私の部下で尚且つ、知っているとは思ってもいないだろうな」
知れたときを考えると少し怖 いが…。と苦笑するクロスにマコーネルは目を細めた
「私のことは内密に願いますよ」
「わかっているさ…」
――――‥‥
――…
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