室長サマの憂鬱なる日常と怠惰な日々

序章 英国フォルティア学院

へぇー… 心配､しただって？嘘ですね！

「ごきげんよう… じゃない！！どうして、お前が此処にいる！？昨日は帰ってこなかっただろ！どれほど心配したのか分かっているのか！？」


　――‥ 心配､しただって？

「へぇ… 心配？ 僕に心配したんですか、本当に…？ 嘘ですね。昨日の父さん達が僕を心配するなんてよくもまぁ、そんなふざけた嘘をつけますね」


「クリフェイドっ！！悪いのはお前だろう。もう、小さな子供じゃないんだ！それをいつまで拗ねているんだ！？」



アクシオン… 父の言葉にクリフェイドの声も荒々しくなり、騒ぎを聞き付けたのだろう野次馬が集まり始めていた


「は！？拗ねてるって？僕は拗ねてるんじゃなくて怒ってるんですよ。そんなことにも気付かないんですか、父親なのに!?」

「クリフェイドっっ！！」


野次馬も最初は噂の室長の喧騒に面白がって見ていたが、段々と雲行きが怪しくなっていく二人に困惑を浮かべ始めた‥


『お、おい… 誰か止めろよ』


そう野次馬の一人が言い出すも、誰も止めようとしない…



「いい加減にして下さいよ!? こ…のっ 分からず屋!!! は？僕の寝言!?嫌いだから??その前に寝ていた僕の首を絞めてきたのは向こうだと言っているでしょう！！

何度言えば、理解するんですか!!!?」


「いい加減にするのはお前のほうだ!!!いつからだ!? お前がそんなことを言うなんて…っ なぜ、周くんにそんな冷たい態度を取る！？ あんなに良い子じゃないか！！」

さらに言えば、二人の喧嘩もヒートアップしていた…。