室長サマの憂鬱なる日常と怠惰な日々

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序章 英国フォルティア学院

本心で言えば、今すぐ何もかも捨てて海外移住希望。

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「そうっスよね‥ 親衛隊が動くと困るっちからね。」


「いや、ちがう」

「?」


「確かに親衛隊の暴動にも懸念はあるが、僕が今一番心配してるのは‥

逆だ。親衛隊の子を按じてるんだよ」


――‥ え?



「どういうことだっち!?」


「今の学園は… 僕が保たせていた規律が乱れつつある。つまり、強姦などがいつ起こってもおかしくない状況だ。

アレは演技が上手いからな、他の役員を手玉に取るのも時間の問題。……以前に比べ役員共の目が変わりつつあることには気づいたか?」




「えぇまぁ… 前に比べて雰囲気そのものが変わったような…」

「変わったような… じゃなくて、変わったんだ。あれはどちらかと言えば…… いや、何でもない」


「いや、そこまで言われたら気になるっち!!」


「とにかく、だ!!…状況によってはかなり厄介になりそうだ。

まぁ、僕が言いたいのは… 転校生の奴が英理たちにお願いという名目で命令すれば英理たちはその命令どおりに動く。つまり、気に入らない奴を退学に追い込むことも、強姦をしかけることも簡単に意のままに動かせるということだ」


……ぅえ゙ッ!!!?マジっスか!!?



「だが、そんな状況に持ち込めることができるのに踏み込めない理由がある。………それは何か分かるか?」


クリフェイドの問いにノクスは首を横に振った


「踏み込めない理由は…… 恐らく、僕の存在だ」

「えっ!?」


「生徒会の副会長という座につき、今まで役に立たなかった生徒会を機能させ、裏で学園を動かしていたのが僕だからだ」



「………というと、つまり室長の存在が邪魔になるってことだっちか!?」


「ああ。だが、それ以外にも理由はありそうだが、今の段階じゃわからない。…本心で言えば、今すぐにでも辞めて、家を出たいところだが」


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