室長サマの憂鬱なる日常と怠惰な日々

序章 英国フォルティア学院

絶縁したら兄さんとも他人になりますね、って言ったら…

「あれ？でも室長､退学届け提出してなかったッスか?」

「あﾞー… あれか。あれなら､ジル兄さんに破かれた」



や‥‥ 破っ!?


「なんか、散々認めないとか言われたあげく…… 泣きつかれた」

「えっ!? 泣きつかれたっちか!!!?うわっ 惜しいことしたっち。見たかったッス」


悔し泣きするノクスにクリフェイドはただ一言。


「悪趣味」


一瞥した‥。


「うっ！Σ ヒドいッス」

「父さんと絶縁したら兄さんとも他人になりますね、って言ったらそうなったんだ」



いや、それは… 室長が悪いッス！


「そ、そこはもう少しオブラートに包んで…」



「面倒」


「…………はぁ って、違う！！親と絶縁するかもってどういうことだっち！？」

「説明… 長くなりそうだから無理。」


うわっ 出たっち。この面倒くさっぷり！！


「つか、なぜお前がいるんだ？」

「忘れ物っち！」


「ふーん」


自分から聞いといて何ッスか、その反応は!!!?



というツッコミはもちろん心の中だ。


「ふーん… じゃないっち！！室長のほうこそ問題だっち!!」


「何がだよ？」



「昨日のあれから寝てないッスよね！？顔色が悪いっちよ!!!?」


肩を強く掴み揺さぶってくるノクスにクリフェイドは小さな吐息をついた。


「…別に大したことじゃない」

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