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序章 英国フォルティア学院
何やら・・・
しおりを挟む――そこは会議室。
若き王、アクス・キストラー国王は各国の大統領や王を呼び、会議を行っていた。
――…が、ちょうど、その会議が行われる5分前のこと、まだ会議室には誰も来ておらず、アゼル王子から聞いた昨日の話をすっかり忘れていたクリフェイドは、突然かかってきた携帯に、ほんの一瞬、眉を吊り上げる。
たまたま目に入った部屋が会議室だった。扉が開いていた会議室に入り、奥の仕切られたカーテンの中に入り、電話に出るクリフェイドの声はそれはそれは低かった。
それから間もなくして、ぞろぞろと会議室に陛下や各国の大統領などが入ってきたのだが、クリフェイドは電話に注意が行っていて、それには気づかず…
また、あまり大きな声を出して周りに迷惑をかけないよう声を小さくしていたクリフェイドに誰も気づかなかった。
――… が、
「おい… まさかと思うがそんなことの為にわざわざ電話を掛けてきたのか」
実につまらないことの為に電話をかけてきたであろう相手にクリフェイドの声は段々と大きくなっていく
『なっ!?つまらないって何です?!仕事仕事って… あなたは周の気遣いを無駄にする気なんですか!?』
「気遣いだと!?(バンッ!!!)あれは気遣いじゃなくて自己中心の餓鬼だろう!? そんな話はどうでもいい!仕事しろ、と昨日あれほど言ったはずだが!!!?」
―――バンッ!!!!
突然、部屋の奥でそんな音がし、経済の話題を持ち出したロシアの大統領の声がぴたりと不自然に途切れた。
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