室長サマの憂鬱なる日常と怠惰な日々

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序章 英国フォルティア学院

凍りつく心…

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凍りつく心と共にクリフェイドの足元の地面から、ピシッピシリ、と氷が張って行く…

「ぁ…っ」


吃驚して退けた足を横へとズラすと、

ピシッ…とそこに新たに氷が張っていく


「ぁ、あっ…!」


触れるもの全てが凍りつく光景に、クリフェイドは恐怖に一歩、二歩、と後ろへ下がる――‥ 

『坊ちゃん!!』

『クリフェイドッ』


後ろから聞こえる声にクリフェイドはハッと振り返った。

「…だ! 嫌だ… 来るな!!』


クリフェイドの拒絶する声に、異常事態に気付き駆けつけた昴とジルタニアスは足を止める。

「クリフェイド… 大丈夫だから、」


一歩一歩近づくジルタニアスにクリフェイドは恐怖と拒絶の混じり合った目を向ける

一歩、二歩… ジルタニアスが距離を縮めるだけ、クリフェイドも一歩二歩と後ろへ下がっていく


「く、来るな…っ」

「クリフェイド!」


ジルタニアスがクリフェイドへと手を伸ばした。…がその触れる寸前で、


「嫌だッ 僕に触るな!!!」


触れたものを凍りつかせてしまう。…だから、拒絶した。


自分に触れそうだったジルタニアスの手をパシッ!と払ったその瞬間、

「……ッ!」


ジルタニアスが手を押さえて、苦痛に顔を歪めた。


見ると、ポタポタ…と血が滴っている。

ピシ…ッ!


地面に亀裂が入る。

そこから、徐々に氷が張っていく――‥ 


「! クリフェイド!!大丈夫、だからっ!落ち着いてクリフェイド!!」


「ぁ、や、やだ…っ 嫌だ!違う!僕は… ぼく、は……っ」


クリフェイドを心配するジルタニアスと昴、しかし、今のクリフェイドには二人の目が自分を恐怖の対象として見ているように感じた。

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