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序章 英国フォルティア学院
ーー… 貴方はいつだって無茶ばかりをする。
しおりを挟む「……昴、」
クリフェイドが重く口を開く
「はい、坊ちゃん」
昴は笑顔で応える‥
「僕は、太ったと思うか?」
その問いに、
ニコッ
「…………」
和かに微笑む昴。
「………ッ…つまり、そういうことなのか」
ふるふる震える声に昴はただ微笑む
「坊ちゃんは物事を悪く捉えすぎなのですよ。彼らは確かにそう感じ取ったかもしれませんが、私からすれば以前の坊ちゃんは… 痩せ過ぎです。
アンリ君やキサラ君が言っているのは貴方が学園とシュバルク家のお家騒動で心身ともに疲れきっている時と比べているので今くらいがちょうど良いんですよ」
――‥ だから、貴方が気にする必要なんてありませんよ。とクリフェイドの髪を梳く昴はニコリと笑う
「坊ちゃんは… どうされたいのですか?」
「僕は…」
言葉に詰まるクリフェイドに昴はくすっと微笑んだ。
「……なにも、クロスの言うとおりに従う必要なんて無いんです。彼が貴方にこの部屋での謹慎を言い渡しているのは、心身ともに傷ついていた貴方に気持ちの整理をさせる為であり、貴方に休息を与えるにも、理由が必要だったからですよ」
貴方はいつだって無茶苦茶で、身体を休ませるなんて二の次ですからね…
溜め息と、呆れと安堵を含んだ声音…
その声に振り返ると、マコーネルが扉に背を預けて立っていた。
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