室長サマの憂鬱なる日常と怠惰な日々

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第1章 月森ヶ丘自由学園

この学園に入ったのは間違いだったかもしれない


校門に入ってすぐの所に、それぞれのクラスが張り出されていた。

   元々、この学園にいた生徒達は、エスカレーター制の為、入試と入学式は単に形式にすぎない。
   僕としては、あまり目立ちたくないのだが、エスカレーター制の奴らにとって、僕が外部生に変わりはなく、


少し目立つだろうが、それでも季節外れの編入生に比べれば、まだマシなのではないかと僕は思案している。

ざわざわ…

       がやがや…

金持ち校なだけあって、大きく広い体育館。…に関わらず、周りのざわめきが煩い。

僕は自分のクラスの1-Sの席へと向かった。


そのクラスの振り分けは、S→A→B→C→Dとなっていて、Sクラスは基本、親の財力だが学力でも入れるようだ。僕のように……。

ざわざわ…


   と、いよいよ入学式が始まるようだ。理事長が私用で留守をしているということで、学園長と名乗る男がステージに上がり、軽い挨拶をすませた。

それに続き、生徒会がステージの椅子から立ち上がり、簡単な挨拶を述べた途端、一気にざわめきが増した。

『キャーっ!!!』


おかしい。確か、僕の知る限り此処は男子校だったはず。なのに、…何だ?このやたらと、五月蝿い高い声は!!?

「キャー!!伊集院 会長!!素敵です!!」

「柊様、俺を抱いて下さい!!!」

「あぁ、赤城様!!なんと可愛らしい!!」

「天上様!!素晴らしい微笑み…」


ステージに上がる生徒会らしき奴らを見た途端、体育館が異常に盛り上がっている…。

正直、ここまで来ると一種の宗教団体だな。傍観している上では実に面白い光景なのだが、


若干、この学園に入ったことは間違いなのでは…
と思う自分に苦笑しつつあった。
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