室長サマの憂鬱なる日常と怠惰な日々

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第1章 月森ヶ丘自由学園

僕がそんなヘマをするとでも…?


途端、


葵はピタッと足を止め、僕の顔を伺う…

……気のせいか?ものすごく誤解されている気がする…。いや、たぶん気のせいじゃないな


「……日向君。君は…………殴られたいんですか?」

このときばかりは、僕も嫌悪の目を向けていたと思う。


「す、す、すみません…。で、でも‥き、霧島君は違うんですか…?」
「…当たり前です。僕を彼らと一緒にしないで下さい」


言い切る岬に、気まずさを感じる葵。だが、岬は特に気にすることなく話を続けた‥。


「この学園は、ほぼホモかバイの生徒で占めていますから、その分、問題も多数あります。相手の同意なしに無理矢理、犯されたり…とレイプや強姦等があるので、気をつけて下さいね…?

…それと、もう一つ。裏生徒会にも、ね?」


僕は何も知らない転校生に、サービスとして一つ情報を教えた…。


「…裏生徒会?」


初めて聞く言葉に葵は、首を傾げる‥

僕は眼鏡のブリッジを指先で軽く押し上げて言った


「裏生徒会とは、生徒会…学園に反感を持つグループ。裏生徒会のメンバーは、名前や顔、クラス等詳しくは知られていませんが‥

目をつけられた生徒は強姦されるといった被害が出ていますので、気をつけて下さい。…まぁ、簡単に言えば、生徒会に関わるとロクなことにはならない、ということです」


「裏生徒会ですか…」

大丈夫かな俺、と葵は内心、この学園に来たことを後悔しつつあった‥。

「…ですが、まぁ…僕のクラスからは被害は出ないでしょう」


その岬の言葉に、葵は、えっなんで!?といった顔を向けてくる…


「…それは、僕がクラス全体に威圧を与えているからですよ。裏生徒会のメンバーの一人がクラスにいますが、初日に顔を見合わせたばかりの見知らぬクラスメートの個人情報をばらしたんです。

   向こうも、ばらされたくはないでしょう ? プライベートをネットで全国配信だなんて…」


岬は、つまらなさそうに言っているが、葵の心情は…

(いやいやいや!知っているなら止めろよ!!!つか、初日からクラスメートの個人情報をばらすとか!!こいつが一番侮れねぇよ!)


葵は思った。こいつを敵に廻してはいけないと――‥。

「…ですが、その話はつい前日までの話。……実に不本意ですが、風紀委員長に任命されましたし、裏生徒会の件も片付けなければいけません。…生徒会はあてになりませんしね」


「……で、ですけど、そんなことをしたら、霧島君が目をつけられるんじゃ!!」

葵がそう心配するのも、仕方がなかった。なにせ、さきほど岬は目をつけられた生徒は強姦の被害にあったと言ったのだ。


岬が目をつけられても、何ら可笑しくない……だが、

「僕がそんなヘマをするとでも…?」

「は!?」


思わず、葵は足を止めた。
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