室長サマの憂鬱なる日常と怠惰な日々

第1章 月森ヶ丘自由学園

殺られる前に… 僕なら、殺ります！

「…はぁ｡いいですか? 僕は殺られるつもりはありませんし、殺される前に… 殺します」


「…………えぇぇえぇ!!!!??ちょっと?!き、霧島君!?なんで、強姦から殺すの言葉に変換されてんの?!

いやいやいや！殺すなんて、物騒だしね!?冗談でも言うなって!!!」


葵は必死すぎて気づいていない。あまりの動揺に敬語から、タメ口になっていることに…｡

岬は葵の変化というより、葵の変装を最初に見破っていたため、大して驚くことはなく平然と受け流す…


「いえ、別に冗談で言ったつもりはないんですが…」

おい、ちょっと待て!!こいつ本気かよ!!?めちゃくちゃタチ悪いじゃねぇか!!!


葵は内心、突っ込んでいた。

   …僕が冗談なんて言うわけがないだろ。


「あぁ、それと…

生徒会は…darkという族の、総長と幹部で構成されたメンバーなんですよ?」


僕がさりげなく言ってみた話に葵は言うまでもなく、食いついてきた‥

「な、なんだって!!?嘘だろーっ!?」


頭を抱え、嘆く葵。それは､もちろん‥

「ど、どうしよ!!!やべえよ!!darkって言ったら、俺の族と敵じゃんか!!前にも戦ったし………って、あ‥」


いきなり、口を止めるや、しまったとばかりに青ざめる葵。

少し、可哀相に思えたので、仕方なく僕は言った。