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第1章 月森ヶ丘自由学園
取引き、しませんか?
しおりを挟む「…さて、そこで会長さん。僕と取引をしませんか…?」
「…取引だと?」
いきなりの岬からの提案に訝しげに眉をひそめる裏生徒会の会長、
「…そうですね。お互いメリットのある取引ですよ。貴方々は、この学園のやり方や表生徒会が嫌いなのでしょう?
…なので、僕からの要求は、これ以上、一般生徒に手を出さないこと。勿論、一般生徒でなくとも強姦など以っての外。
そして、その見返りは……
現在の学園長の社会的追放‥なんて、どうでしょうか?」
にこりともせず、淡々と用件を告げていく岬に、会長も興味ありげだ。
「「「!!!」」」
「…へぇ? あんたが学園長を社会的追放、ね…?あんたは俺達がそんな取引に応じるとでも……?」
「…そうですねぇ。ですが、この条件だとお互いメリットもありますし…… 乗らない手はないと思いますが」
平然と言ってのける岬に会長は顔を歪める…
「…ふん!メリットという、わりにはお前のメリットの方が多いけどな。ククッ…けど、まぁいい。その条件に乗ってやるよ?その方が、反って退屈しなさそうだし…
何より愉しめそうだ」
口端を吊り上げ、笑みを浮かべる会長に幸村らの裏生徒会メンバーはア然とするも、岬はくるりと向きを変え、光に目を向けた…。
「…さて、こっちも話が纏まりましたので、いい加減君も口を割ってくれませんか?
学園長は……何処の組織と繋がっているんです?彼が闇ルートで薬を売買しているどころか、この学園の生徒で人身売買を行っていることなど明白なんですよ。
僕も忙しいんです。無駄に時間を費やさないで下さい」
と、光に詰め寄り問い詰める岬。だが、その岬の話について来れてない裏生徒会メンバーは、頭の中がまさしく、"?"だらけだった――‥。
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