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第1章 月森ヶ丘自由学園
え?それ… 聞きますか。
しおりを挟む「……ここです」
そう言って逃げようとする院長を逃がさんと結城は捕まえる。
「…どこに行くつもりだ?あんたも部屋に入るんだ」
それはもう、脅しだった…。
ガラッ !!
勢いよく扉を開けた先には…
全身麻酔の医療機器に繋がれ、白いベッドに横たわる光の本体に、椅子に腰をかけるも唖然と入口を見る望がいた。
「院長先生…?それに…ッ!?お前っあの時の!!!」
岬の顔を見て指差す望を軽く無視し、幸村に言った。
「幸村君。」
「ラジャー」
岬の声と共に幸村は、持っていたカバンからパソコンを取り出し、
ポチッ ボタンを押した。
その瞬間、病院の全てのセキュリティシステムがダウンし、監視カメラも砂嵐状態になった。
「これで、OKやで!30分が限界やけどな」
パソコンをしまい、岬に告げる幸村。そんな彼らに院長はただ、慌てるしかない…
「な、何なんだ!!?お前達は?!」
「……さて、監視がなくなった今、貴方は用無し。少しの間、眠ってもらいましょうか…」
トンッ!
岬は最後の言葉と同時に院長の首に手刀を食らわし、不意打ちにやられた院長は抵抗する間もなく、呆気なく床に崩れ落ちる…。
「「「……………」」」
「院長先生!!?」
望は院長の顔を覗き込むが、院長は白目を剥き気絶していた。
「……委員長、あんたマジで何者や?!」
誰が見ても、岬の強さは明白だった。
「知らぬが仏」
ぼそりと岬が言ったにも関わらず、幸村と結城の耳にはしっかり聞こえたようだ
「……知らぬが仏って」
そんな委員長、岬にまたしても恐怖を抱いた幸村だった…。
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