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第1章 月森ヶ丘自由学園
ひ、ひぃぃっ!!!ぶ、ぶつかるっっ!!
――‥
――――‥…
ん…?
「…おや?どうやら、つけられているようですねぇ」
助手席に座っていた岬はふと、気付き、外のサイドミラーを見て言った。
「…なんだと!?チッ、しかも数が多いじゃねーか!」
岬に言われ気付いた結城も外をちらりと覗くと、両方に挟むように黒の車が並んで沿っており、後方にも一台、距離をなくし、くっついている…。
状況を悟った後部席の三人は顔を強張らせる
――‥ と、そこで岬は行動を起こした。
「…やむを得ませんね。先生、運転代わります」
「はぁ!!?ちょっと待て!!お前、こんな状況になにも…
って…… あ、おいっ!!」
結城が運転を代わろうとしないため、岬は結城が運転中、シートベルトを外すや強引に結城を助手席へ引っ張り、自身は運転席へと移る…。
もちろん、車は止めず走行中に無理矢理、代わったのだ。当然、車はふらふらするわけで――‥
「うわ゙っっ!!!…て、てめぇら、なにやってんだよ!!?」
「ひ、ひぃぃっ!!!ぶ、ぶつかるっっ!!」
「…し、死ぬぅーっ!!は、ハンドル握って!!い、いや…と、とと止めてぇぇ!!わいは、まだ死にとうないんやー!!」
前は前で、後ろは後ろで大変なことになっていた…。
車がふらついたと同時に挟んでいた両方の車は、すぐさま離れる…
ブッブゥーッッ!!!!
そのふらつき様に対向車線を越えたようで、目の前にはトラックが猛スピードで迫っていた。
「Σちょっ!!?ま、ま、ま前っ!!前っっ!!!」
「ぶ、ぶぶつかるぅーッッ!!!」
「うわ゙ーっっ!!!」
「「「ぎゃーーっっ!!!」」」
「チッ」
ぐるん、岬はハンドルをおもいっきり切る…
その岬の対処が早かったため、大事故にはならず元の車線へと戻った。
「…ゼェッ…―ハァ……俺、マジで死ぬかと思った」
ピンチを乗り越え、一番最初に口を開いたのは、今だ顔を青ざめている結城だった。
「……お、お前ら俺達をこ、殺す気か!!?」
すっかり、血の気がなくなり顔面蒼白で怒りをぶつけるのは光。
「ぼ、僕…明日の朝日を拝めれるかな‥」
あまりにもの恐怖で、しゃれにならないことを口走る望、
「わ、わいは一体、どこで間違ったんや!!あぁ、神様、わいの今までの行いを許してくださいっ!!ホンマに!!
やから、この状況から わいを救いくださいっっ!!一生の願いやっっ!!」
そして、パニクるあまり車内で神に懺悔(ざんげ)する幸村…。
――しかし、彼らはまだ知るよしもなかった。これがまだ恐怖のほんの序章にすぎぬことを。
本当の恐怖は、これからだということを…
彼らは知るよしもない――‥。
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