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第1章 月森ヶ丘自由学園
さぁ、先生… 今が『いざ』という時ですよ?
しおりを挟む「…おやおや、向こうは殺る気満々ですね。やはり、こちらからもお返しをしなければなりませんね、ねぇ…先生?」
岬はそう言うと、仄かに笑みを浮かべた。
「先生、貴方のいる助手席の下からトランクケースを出して下さい」
結城は、言われたとおりに助手席の下からトランクケースを引っ張り出し、中を開けた
「…………」
結城は中身を見た瞬間、顔を引き攣らせた。
「………おいっ!霧島… お前、この銃は一体なんだ!!?」
そう結城が目を向けるケースの中身には――‥ 銃と弾丸に手榴弾がびっしりと占めていた。
「最初に言ったでしょう ? …いざっていう時に役に立つモノだと」
事もなげに告げる岬、それに反し結城は唖然、
…た、確かにそんなことも言っていた気がするが‥‥いざって、この状況を見越してたのかよ!!?
(侮れねぇガキだな)
結城はそうは思わずにはいられなかった。
「先生、ボサッとしてないで応戦して下さいよ」
ガシャン、中途半端に割れた窓ガラスをいつの間にか銃を片手に持つ岬が割っていた。
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