室長サマの憂鬱なる日常と怠惰な日々

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第1章 月森ヶ丘自由学園

あんたマジで今度は何しよったんや?!

――…

「ないっ!!やはり、どこを探してもない!!」


一方、学園長室では、学園長がデスクや引き出しを掻き漁っては、叫び散らしていた‥。

「な、な、なんてことだ!!!もしや、あの子供に例のことが記載された書類を持ち出されたんじゃ…!!」


学園長はサァーッと青ざめると急いで監視の二人に命令する

 ピッ

『…はい』


「私だ!!例の書類があの子供に持ち出されたようだ。なにがなんでも取り返せっ!!!あの子供をこの学園から出すな。

…場合によっては殺せ!!」

学園長は携帯電話の相手に岬を口封じに殺せ!…と、つまりはそう言っているのだ。


『…わかりました。ご命令どおりに――‥見つけしだい仕留めます』

「頼むぞ」

『はっ…。』

学園長は監視の二人の返事を聞くや、ピッと電話を切る

「……くそっ!!忌ま忌ましい糞ガキめ!!!」

―ガンッ!!


学園長は苛立たしげに壁を蹴った

「どれだけ私の邪魔をすれば気がすむんだ!!!あの山谷兄弟にしてもそうだ!!弟の方は使い勝手のいい傀儡だったというのに…

そもそも何故あの方達は、あんな子供を気になさるんだ!!?…まったく、私の計画がめちゃくちゃだ!!」


――――――‥ 
― 

「…ハァハ…ァ…ッ!」

一方、岬は背後を気にしながら廊下を走っていた


 ドンッッ!!!

とそこへ、ちょうど授業をサボるため仮病を使って授業を抜け出してきた幸村と…

朝から見ない涙を捜していた葵に、背後ばかりに気に取られていた岬、三人は互いによそ見していて、見事にぶつかってしまった‥。


「いてっ!!」

と最初に声を漏らしたのは幸村。


「いてて…」

痛そうに打った頭を手で押さえる葵、


そして‥

「…………痛い」


ぶつかった衝撃で、何が起こったのか一瞬理解できなかったが、とりあえず痛みで何かにぶつかったことだけは理解できた岬だった…。

ぶつかった衝撃で激しく床に尻餅をついた岬は痛そうに尻を摩った

(…なんで、コイツらがここにいるんだ!?)


岬は苛立たしげに舌打ちする‥

「なぜ貴方々二人は授業中にも関わらず、このような所にいるんです?さては、二人共… サボりましたね?」

眼鏡のブリッジを指先で押し上げて岬は葵と、特に幸村を睨み据えて言った


「い、いや…俺は…涙を捜してて!! 結果的にはそうなるけど…(ボソッ)」

言い訳をしようにも、岬に、よりいっそう睨められ葵は仕方なしに口を閉ざす‥


「そ、そういうけどなぁ;い…委員長かて、授業サボってるんから今、此処にいるんとちゃうの?」

その幸村の言い分に、葵は尤もだとばかりに賛同し頷くが岬はそんな二人をさらに睨みつける…


…が、そのとき

「いたぞ!!」


学園長のSPに見付かってしまった!!

チッ…仕方ない


「二人共、こちらへ!!」

岬は切羽詰まったように呼ぶが二人はイマイチ理解出来ておらず、まさに『は?』といった感じだった。

そんな二人の手を掴んで岬がちょうどSPの男から死角に当たる角に引っ張り込んだその瞬間、



 パンッッ…パ、パンッッ!!!


         パシュッ!!シュッ‥パンッ――‥  パリンッ!


銃弾が葵と幸村を掠めるか掠らないか…まさに紙一重といってもおかしくはなかった

「「……………」」


突然の銃撃に二人はよほど驚いたのか、目を見開き固まっている…。一体、今何が起こったのか、いち早く理解したのは幸村だった。

「…な、な、なんでや!!!ま、また銃撃戦っ!!?委員長、あんたマジで今度は何しよったんや?!」


せっかく平和な暮らしが戻ったと思った矢先、今度はいきなりの銃撃。……幸村はそんな岬に対し、少しトラウマになりつつもあった。
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