室長サマの憂鬱なる日常と怠惰な日々

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第1章 月森ヶ丘自由学園

なぜ、よりによって"今"なんですか。


「むっ…失礼ですね。問題児でもある貴方なんかに言われたくありませんよ。 幸村君」

非常に不愉快だとばかりに眉間を寄せる岬に葵は、まぁまぁと宥める。三人は廊下を走るが、教室からは一向に教師が出て来ない


「それよりもなんでや!?なんで誰も出てこぅへんのや!!!騒ぎを聞き付けてくれても、えぇんとちゃう!!?」

「…恐らく、バレることを危惧した学園長が遠隔操作で全教室を防音に切り替えたのでしょう」


岬がそう説明している間にも、

「いたぞ!!あそこの三人だ!!」


「!二人共っ!!こちらへ早く!」

突き当たりへ曲がる。そして銃弾が頭上を飛んでいく…

「け、けど何で俺達まで!?つか、岬。誰かを呼んだ方が… !? って、あれ学園長じゃ…?」


銃を撃つ男達に何かを告げている学園長の姿に葵は学園長が危ないっと駆け出しそうになるが、寸前のところで、岬と幸村に止められた

「なに、してるんだよ!!!早くしないと学園長がっ!!」

と、声を荒げる葵に二人は怒鳴った


「葵君っ!!貴方、僕の話を聞いていました!?」


「葵やったっけ??…マジで知らへんの?学園長は裏じゃぁ色々とやっとるんやで?

…それに、さっきも委員長が言っとったやろ?学園長が防音に切り替えたって‥。ということはな、少なくとも学園長は知っとるちゅぅことや。


しかも、男達になんや命令しとるっぽいところを見ると、どうも学園長はあの男らの上の立場みたいやなぁ」

様子を伺い、推測で話す幸村はハッキングだけでなく、洞察力にも優れているようだ‥


意外である。


「……幸村君。あなた… ただ騒ぐだけの馬鹿ではなかったんですね」

まじまじ…と幸村を見つめて言う岬に幸村は文句言いたげだ。


「い… 委員長ぉ!!?あんた、わいをそんなふうに思っとたんかいな!?そりゃぁ、あんまりやで!」

幸村はブーブー岬に言っているが岬は全く相手にしない‥

このままだと埒が明かないと思った葵は、脱線した話を戻した

「ってかさぁ、なんで俺達まで逃げなきゃいけないんだ?」


岬は幸村から視線を外し、葵を見据えた

「そもそも、貴方々二人とあそこで会うこと事態が予想外の出来事だったんですよ。

僕は学園長によって四六時中監視に置かれていて、部屋は荒され、盗聴器等も付けられ…寮にプライベートも何もありません。


…ですので、そろそろケリをつけようかと思いましてね‥ 行動に移したところ、こんな状況に置かれたんです。 いやはや…計画とはあくまで計画ですね。貴方々お二人によって、僕が立てていた計画が…


見事に崩れました」

淡々と告げていく岬、その顔は無表情だ…


((こ…こわっ!!))

「あぁ…別に貴方々を責めているわけではありませんので‥。いや、本当に… まさか、僕のクラスからサボりが二人も出てくるなんて……

やはり、もう少し痛め付けた方がよかったのでしょうか」


「「すみませんでした!!!」」

サッと青ざめる二人に岬は冷ややかな視線を送った。
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