室長サマの憂鬱なる日常と怠惰な日々

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第1章 月森ヶ丘自由学園

………まだ、キレてませんよね?


「室長!!?今の銃声は?!」


心配し、叫ぶシフォンにクリフェイドは一喝する


『うるさい。お前に心配されずとも平気だ!それよりも…

とりあえず、お前はこっちに来い。あの男が生きているのなら厄介だ。僕の情報が漏れているのも頷ける…』

「え!?漏れてるんですか!!」


『あぁ。……おかげで、僕のプライベートが筒抜けだ!!わかるか!?奴の手下の学園長が僕の部屋に盗聴器やら仕掛けるし!!!気の休まる場所はない!!

……いい加減、こっちはキレそうだ』


その電話ごしに伝わる声から、かなり苛立っているのがわかる‥

「……………まだ、キレてませんよね?」


間を少し置き、恐る恐る問うシフォンの顔は別の意味で心配しているようだ

『………たぶん』

「たぶんって…キレないでくださいよ?あんた、キレると一番タチが悪いんですから!!」


『………』

シフォンがそう言うも、相手は無言。


「って、ちょっと!!?そこは無言にならないでくださいよ!!

…いいですか!!あんた、過去に社交界の場で散々貴方のことを見下し嘲笑った隣国の国王の髪を根こそぎ抜き取ったという前科持ちなんですよ!?」


そうなのだ。以前、職場の関係で隣国の城のパーティーにクリフェイド達も招かれたのだが、

クリフェイドはパーティーが嫌いだ。というより、あまり人と関わるのを好まない‥


が、マコーネルに上手いこと言いくるめられ渋々ながら行ったのだが、その隣国の国王が国の機関に就く最年少のクリフェイドを見て、

英国はこんな子供に任せないと、やっていけないのか?随分、落ちぶれたものだな?とクリフェイドを指さし、せせら笑う国王に…


飲んでいたワインをぶっかけ残り少ない髪を掴み、背負い投げで投げ飛ばした際、国王の身体は己の髪と共に散ってしまった。

…つまり、クリフェイドが掴み投げ飛ばした反動で髪が抜けてしまったのだ。


『……ちょっと待て。あれは投げた際、抜けただけで僕は抜いていない!! それと、あの件はあの場にいた全員に口外しないよう交渉しただろ』

「………交渉という名の脅しですけどね」


シフォンは額を押さえて言った。
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