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第1章 月森ヶ丘自由学園
ちょっとぉぉおぉ!!!委員長ぉお!?
「くっ… ははははっ!!そこまでだ!よくもここまで私の手を煩わせてくれたことを誉めてやる…
だが、所詮はたかがガキ。恐るに足らない。自分達の状況をよく考えるといい。わかったのなら、盗んだ書類を渡してもらおうか‥? もちろん、君達にも我々と同行を願うがな? ククッ…」
煙幕が切れたのか、学園長はSPを引き連れて既に目の前に来ていた
「…くっ」
葵と幸村を背後に隠し、庇うように岬が前へ出る‥
だが、このとき誰もが気付いていなかった。
確かに、学園長は各教室を防音に切り替えいたが…
切り替えていたのは防音だけで、窓ガラスなどはそのまま外の様子が筒抜け…
つまり、各教室では授業中にも関わらず‥
『!! な、なぁ!おぃっ…見てみろよっ あれ!!』
『Σな゙!? マジかよ?!なんか、雰囲気がヤバくねぇ?』
ざわざわ…
がやがや――…
一人の言葉に便乗し、また一人騒ぐ…
授業をしていた教師達も、生徒達の興奮と騒ぎを鎮めようと注意するが、全くの無意味。
…おまけに教師らが、事情を聞こうにも出入口の扉はシャットアウトされ‥
出られずじまい…
つまり、各教室に全員が閉じ込められている状態だった。しかし、そんな状況にも関わらず学園長にとって幸いだったのは――‥
生徒達が窓を開けても、場所が遠いだけに話している声が届かず聞こえないことと…
一応、校舎の外ということもあり警戒していた学園長は慎重に行動していた………というのも、教会の屋根に渡る際、自分に従える部下達に銃を懐にしまい込ませていたのだ。
もし、教室から生徒に見られていても、話しまでは聞こえまい‥。ならば、後でどうにでも言いくるめられる…
そう考えていた学園長は抜け目がない。
「…さぁ、大人しく捕まる方が君達の身の為だよ?ククッ‥幸村君だっけ?君もそれなりに高値がつくねぇ」
脂汗を拭きながら、ハァハァと息を乱す学園長に岬達は嫌悪感でいっぱいだった……… 特に岬は。
本気で学園長に手榴弾を投げつけようとした。…先ほどの戦いでは手榴弾を相手に投げつけるも、
死者を出さないよう配慮し、直接相手に投げつけず、壁など他の場所に投げつけ爆風を利用し応戦していた岬…
――が、しかし。
今はちがう
岬は本気で学園長に向かって直接手榴弾をぶつけようとしていた。
「…って、Σちょっとぉぉおぉ!!!い、委員長っ あんた、マジなにしようとしてんねん!!!;」
岬を覆うただならぬオーラに一早く気づいた幸村は慌てて岬を後ろから羽交い締めにし、岬を宥めようと必死だ
「あかん!あかんで、委員長。とりあえず、落ち着きぃや;;」
「……幸村、人間誰にも‥我慢の限界が……ある。そして、僕はもうっ 我慢の限界だ!!!あの…っ気持ち悪いブタ野郎を
この手榴弾でスカッと消えてもらえば…」
と言う岬の目は本気だ
「なに言うとんねん!しかも、さりげなく"消す"とか物騒な言葉が聞こえたんやけど!?わいは許さへんで!!あかんで!!」
そして、そんな岬を鎮めようと必死な幸村… 端から見たら、それは少しおかしな光景だった――‥。
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