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- 出逢い -
――‥ だから、先に先手を打たせてもらいました。
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「そないこと言うたかて、芦屋って… あの芦屋とちゃいますの?」
そう二人が否、教師陣が困惑を見せるのは――‥
「なるほど。彼が… 昔、名を馳せた芦屋 道満の血筋の子供、だから皆さん渋るんですかねぇ?まぁ、正確には彼は芦屋 道満の血筋は元より、彼そのものが… 生まれ変わり、なんですけどねぇ…」
「は!?」
「えっ」
「それは…」
「まぁ悪名高いのは昔も今も同じでしょうか…」
「でしたら…」
「しかし、今の彼は昔の彼ではありませんよ。そうですねぇ… 確かに悪名高いのは今も同じですが」
今は少し事情が違うんですよ、という翁に九重は眉をしかめる
「……と、いうと?」
「彼がまだ道満だった頃も… なにも最初からあのような外道ではなかったのですよ。環境故、ですかねぇ… 彼を変えてしまったのは。
そして、今の彼も。
和泉くんは… 確かに元は人間でした。ですが、欲望まみれた人間に、酷い目に合わされましてねぇ… 不遇な環境というべきでしょうか」
ふぅー…と小さく息を吐く。
「いえ、きっとそんな簡単に言い表すことはできないでしょう。幾度と人間に裏切られ酷い目に遭いながらも、
あの子はただ親に… 人間に愛されたかった。だから人間の… 家族の温もりを求めて、幾度と人間に生まれ変わりました。しかし、そんな想いを裏切り、人間に酷い仕打ちのあげく、
生き神の生け贄として殺された彼は…
温もりを求めるのも拒絶し、愛されることを拒絶し、転生することを諦め… そして、彼は人間を憎み、堕ち神と元人間の狭間という異質な存在になりました。
彼はまだ堕ち神に成りきれていません。ですが、このまま彼が人間を殺し続ければ、心を失くし、何れ堕ち神となってしまいます」
そう話す翁… 否、学園長に先生達は何も言えなくなる。
「そうなる前にあの子を止めたいと思いましてねぇ… 今までも何度か言いましたが、彼は改める気は無いようで、人間を見つけるなり狩っていく… いえ、そんな生易しいものじゃありませんねぇ。自分と同じような不遇な環境を強いられている人間を見つけては気紛れに… 悪魔の囁き、というのでしょうか。
取引きを持ちかけては、周りあるもの全てを血の海に変えていく… そんなあの子を止めるべく今回は少々強引に連れて来たんですが、やはり一筋縄では行かなさそうですねぇ」
「せやけど、本人が逃げてしもうたんやったら… どないして捕まえるん?」
「おや、私が逃がすとでも…?」
「「「………………」」」
ふふっと微笑む翁もとい学園長に寒気を感じた教師陣は黙り込む
「あの子が逃げようと考えるのは想定済みですよ。だから、先に先手を打たせてもらいました」
飄々と言ってのける学園長に教師陣は表情が引き攣るのを感じた。
「……というと?」
「あの子専用に、この学園全体により複雑化した結界を張りました。次元渡りが得意なあの子でも、簡単にはこの学園から出られませんよ」
いやはや、久しぶりに仕事をした気分ですねぇ… なんて言っている学園長に対し、改めて敵に廻したくないと思った教師陣だった。
そう二人が否、教師陣が困惑を見せるのは――‥
「なるほど。彼が… 昔、名を馳せた芦屋 道満の血筋の子供、だから皆さん渋るんですかねぇ?まぁ、正確には彼は芦屋 道満の血筋は元より、彼そのものが… 生まれ変わり、なんですけどねぇ…」
「は!?」
「えっ」
「それは…」
「まぁ悪名高いのは昔も今も同じでしょうか…」
「でしたら…」
「しかし、今の彼は昔の彼ではありませんよ。そうですねぇ… 確かに悪名高いのは今も同じですが」
今は少し事情が違うんですよ、という翁に九重は眉をしかめる
「……と、いうと?」
「彼がまだ道満だった頃も… なにも最初からあのような外道ではなかったのですよ。環境故、ですかねぇ… 彼を変えてしまったのは。
そして、今の彼も。
和泉くんは… 確かに元は人間でした。ですが、欲望まみれた人間に、酷い目に合わされましてねぇ… 不遇な環境というべきでしょうか」
ふぅー…と小さく息を吐く。
「いえ、きっとそんな簡単に言い表すことはできないでしょう。幾度と人間に裏切られ酷い目に遭いながらも、
あの子はただ親に… 人間に愛されたかった。だから人間の… 家族の温もりを求めて、幾度と人間に生まれ変わりました。しかし、そんな想いを裏切り、人間に酷い仕打ちのあげく、
生き神の生け贄として殺された彼は…
温もりを求めるのも拒絶し、愛されることを拒絶し、転生することを諦め… そして、彼は人間を憎み、堕ち神と元人間の狭間という異質な存在になりました。
彼はまだ堕ち神に成りきれていません。ですが、このまま彼が人間を殺し続ければ、心を失くし、何れ堕ち神となってしまいます」
そう話す翁… 否、学園長に先生達は何も言えなくなる。
「そうなる前にあの子を止めたいと思いましてねぇ… 今までも何度か言いましたが、彼は改める気は無いようで、人間を見つけるなり狩っていく… いえ、そんな生易しいものじゃありませんねぇ。自分と同じような不遇な環境を強いられている人間を見つけては気紛れに… 悪魔の囁き、というのでしょうか。
取引きを持ちかけては、周りあるもの全てを血の海に変えていく… そんなあの子を止めるべく今回は少々強引に連れて来たんですが、やはり一筋縄では行かなさそうですねぇ」
「せやけど、本人が逃げてしもうたんやったら… どないして捕まえるん?」
「おや、私が逃がすとでも…?」
「「「………………」」」
ふふっと微笑む翁もとい学園長に寒気を感じた教師陣は黙り込む
「あの子が逃げようと考えるのは想定済みですよ。だから、先に先手を打たせてもらいました」
飄々と言ってのける学園長に教師陣は表情が引き攣るのを感じた。
「……というと?」
「あの子専用に、この学園全体により複雑化した結界を張りました。次元渡りが得意なあの子でも、簡単にはこの学園から出られませんよ」
いやはや、久しぶりに仕事をした気分ですねぇ… なんて言っている学園長に対し、改めて敵に廻したくないと思った教師陣だった。
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