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- 出逢い -
先生達の憂鬱と… 妖怪学園
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「――‥ まったく、あの子にも困ったものですねぇ」
静かに溜め息つくと、この部屋のもう一つの扉へと目を向けた。
「で、さっきのあの子が… 明日からこの学園に通うことになった芦屋 和泉くんですよ」
すると、
ガチャリ、と音を立てて扉が開くと、動物の型を取るモノや人型になっているモノもいた。彼らこそ、この妖怪学園の…
「いろいろ大変かとは思いますが明日から宜しくお願いしますね、先生方」
教師陣だった。
もちろん、彼らは全員、妖。妖怪であるが、普段は人型を取っている。
「そない言いますけど、学園長。彼、本当に通うんですか?」
納得してなかったように見えましたけど。と言うのは金色の髪に、目元に泣きぼくろのある金色の尾を九つ持つ… 九尾の狐。
「おや、玉藻先生…」
彼のことで何か?と聞く翁に、
「しかし、彼は… 元は人間でしょう?我々妖怪しかいないこの学園で馴染めるかどうか…」
困惑を見せるのは玉藻とは反対に黒の… 同じく九つの尾を持つ九尾の狐。黒い髪にインテリ眼鏡をかけている。見た目も性格も違う二人は一卵性の双子だ。
「おやおや、九重先生まで。困りましたねぇ… まさか、あなた方二人からそのような指摘があるとは」
と言いながらも少し笑いを含んだ声に二人は怪訝な表情をする。
静かに溜め息つくと、この部屋のもう一つの扉へと目を向けた。
「で、さっきのあの子が… 明日からこの学園に通うことになった芦屋 和泉くんですよ」
すると、
ガチャリ、と音を立てて扉が開くと、動物の型を取るモノや人型になっているモノもいた。彼らこそ、この妖怪学園の…
「いろいろ大変かとは思いますが明日から宜しくお願いしますね、先生方」
教師陣だった。
もちろん、彼らは全員、妖。妖怪であるが、普段は人型を取っている。
「そない言いますけど、学園長。彼、本当に通うんですか?」
納得してなかったように見えましたけど。と言うのは金色の髪に、目元に泣きぼくろのある金色の尾を九つ持つ… 九尾の狐。
「おや、玉藻先生…」
彼のことで何か?と聞く翁に、
「しかし、彼は… 元は人間でしょう?我々妖怪しかいないこの学園で馴染めるかどうか…」
困惑を見せるのは玉藻とは反対に黒の… 同じく九つの尾を持つ九尾の狐。黒い髪にインテリ眼鏡をかけている。見た目も性格も違う二人は一卵性の双子だ。
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と言いながらも少し笑いを含んだ声に二人は怪訝な表情をする。
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