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アレ、視えてるよね?
しおりを挟む――… まずいね。
体育館ホールに到着し、仁と席が離れる。ふと、人間(ヒト)ならぬ気配に気づいた僕は、小さく舌打ちする。
「ちっ!」
札はある。だけど、札を使えば目立つ。あいにく、こっちは目立つ気はさらさらないんでね… ちょっと手間が掛かるけど呪でいくか。
「……ねぇ、君。この鈴を鳴らしててくれない?」
僕の隣に座る少し人相の悪い不良そうな男前美形くんに、そう僕は声をかける。
「あ? つか、お前っ!確か、親衛隊の!!」
不快げに僕を睨んでくるそいつに僕は呆れ顔。
「どうでもいいんだけど、あんたさ… アレ視えてるよね?」
ツイっと僕が顎をしゃくる先に目をやった男は途端に、顔から血の気が引いていく。
「委員長!?」
「え?何? 知り合い?」
「ばっ!!ちげぇよ!!!雪原を知らねぇのか!?うちの高嶺の花じゃねぇか!!」
いや、初めて聞いたよ。そんなの。
「ふーん… 高嶺の花だかアイドルだか知らないけど、
――… 助けるよ」
「は!?どうやってだよ!?」
「いいから、あんたは僕に言われたとおり、ただ鈴を鳴らしとけばいいんだよ。……ただし、その鈴を… 離さないで」
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