生徒会補佐様は平凡を望む

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南条家との出会い編

ツン、と澄まし顔で言われてもねぇ…。


「はぁぁ…。僕は何かと学園を空けていることが多々からね、その穴埋めの学園長の席には直属の部下に任せてるんだよ。まあ、それでも少しキツいから僕もあの学園に極力留まるようにはしているけれど。

そういうわけだから、今のあそこは僕の管轄。何かあったときに対処がしやすいというのが主な理由だよ」


腕を組んで壁に背を預けて、呆れから溜め息が漏れると雪斗は何か不満げに顔をしかめる。

「…今度はなんだい?」

不満があるなら聞くだけ聞くよ?今の君はどうも納得していないようだから…と言えば雪斗は溜め息一つ吐いてその口を開いた

「───ウィリアムズ、貴方には感謝していますよ。今回の件についてもそうですが、私に手を差し伸べてくれたことに対しても…」


ふぅ、と息を吐いてそっと目を伏せる雪斗は普段の様子とさ打って変わって儚げで、

「最初は貴方に相談しようかと思ったのですよ、今となっては事後報告になりますがね…。あの子が李家と知って貴方に相談という形で、と一度は思いましたが… 最近、囲んでいる身内に裏切り者が出た、とかで… その対応に追われていた貴方に『李家』という、さらなる不安要素を放り込みたくなかったのですよ。

───だって、貴方 最近、その件の対応に追われてあまり睡眠が取れていないのでしょう?」


雪斗の口から出てきた言葉に思わず呆気にとられた顔で固まってしまう。

「へぇ、よく気付いたね…。」

驚きから思わず感嘆の声を上げるけれど、雪斗はそれを不快げに、その端正な眉が寄せられる…


「はぁ、なにを言ってるんですか…。これでも貴方が率いるファミリーの一員ですし。それに私は、元生徒会副会長ですよ?このくらい調べ上げるのは簡単なものです」


ツン、と澄まし顔で言われたあげく、バッと扇子を開いて口元を隠すその仕草は… 雪斗がまだ学生で学園で副会長として降臨していた頃、照れたときによくその笑みを浮かべる口元を隠すのに使っていた扇子で。

「君って、ほんっと素直じゃないよねぇ」

「?」

「ウィリアムズ…?」


学生の頃と何ら変わらない… そんな雪斗の態度に思わず笑ってしまった。
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