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夏休みのばぁぁぁぁか2

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午後3時頃カラオケから家に帰ってきた。
正直しんどすぎてやばい。
こんなことになると思ってなかったからなおさら予期して地獄を見るのと唐突な地獄を見るのとでは根本的な差がでかい。最近ようやく人並みに隠せるようになってきたのに…ほんとゆみ凄すぎる。
なんでそんなすぐに変えれるんだろう…
あ、そっか最初から別れることを考慮した上で付き合うって選択だったのか…考慮してれば長続きしたらラッキーくらいだからすぐ捨てれるのか…
はぁ……何がなんだか…知らなければ幸せって本当その通りだなぁって最近よく思う。
こんなにも俺って嫌われるようなこと沢山してきたんだ…にしてもよくゆみこんな俺のこと好きになってくれたな…
と考えてたら親が帰ってきた。親が帰ってきた?!こんな事を考えてたら3時間ほどたってたらしい…
とりあえず飯を食って風呂入ってスッキリしますか。嫌な汗たくさんかいたしね。
今日のご飯は煮込みハンバーグにキャベンの千切り味噌汁とご飯という結構豪華な料理だった。トマトベースの煮込みハンバーグはご飯でもパンでも合うから不思議である。味噌汁は一人親で疲れて帰ってきてる母親のいつもの味噌汁だった普通に美味しい。
何とも言えない感情のままご飯を食べ終わした俺は、お風呂に入りながら今日あったことを思い出していた。
さすがに死んだかと思った。
あの強烈な拒絶から一週間くらいしかたってないからである。いまだずっと引きずっている。
今回の恋愛で俺自身がメンヘラチックで重たいってようやく理解して自分のことを隠していこうと思ってたけど、連発して拒絶されるととっっっても辛い…つらすぎる。
はぁ…やっぱりあんとき何てことしてたんだろうなぁ…


中学一年の二学期が始まったころ。ここまでくるとみんなクラスメートがどんなひとなのかつかめてくる俺は朝一緒に学校に行ってるやつが生徒会で朝早く学校に行く関係で教室に来るのがゆみに次いで二番目だった。
それでいつも朝四十分くらい暇な時間があるのでゆみとしゃべってたりふざけあったりしていた。
「おぉ~ゆみおはよ~」
「秋月おはよ~今日は秋月のほうが早かったか」
「って言ってもきたの数分前だからそんな変わらないでしょ」
「……そりゃ」と最近俺がゆみになぜかやられてる貧相な男の胸板を触ってくるじゃれあいが始まった。
「やったな」おもむろに俺が廊下に顔を出してきょろきょろと見まわしてるとゆみがまた触ってきた。
「…よし誰もいないしおんなじことやり返すか…」と言ってみたものの当然思春期真っ只中な男子にできるはずもなくやられないようにするけどゆみにされるがままになっていた。
「やり返すとか言ってる割にはやってこないのね」ヘタレかなとものすごく煽るように言ってきたので俺は
「さわってみて無くてがっかりしたくないんですぅ」と煽りかえしたら顔を赤くして
「君は知らないかもだけど私このクラスの中で一番あるからね‼」と言ってきた…
…そうなのだゆみはなんだかんだ一番あるのだ。クラスメートは気づいてる人はそこまでいないが…
「そ、そうかそりゃぁ触りがいがあるのか?…」
と思ってたそしてゆみの発言でさらに意識してたことが声に出てしまっていたのでとてつもなく気まずくなっていた。
「なんかすまん」変なこと言ってと謝ったらゆみが
「私だけ恥ずかしいから秋月もなんか言って」と言ってきた。
「…え、今回は完全自爆では?」
「だとしてもなんか恥ずかしいこと言って」
とても、難しいこと注文してくるなぁ…
「うーん…おっぱいは大きくても小さくてもどれも尊い‼️」
「うわっ…なにこれはず!」
「ゆみが言えって言ったんじゃん俺もクッソ恥ずいんだが」
ヘタレなの隠すために見え張っただけなのにここまで二人して死にかけるとは…
ごめんな…
「やっぱここまで来たら触る?」
「…は?何言ってんのゆみさん?」
「あんなこと言ったら胸に関してなら失うものもうないかなって」
「怖い…切り替えの速さと悪魔的な提案をしてくるゆみが怖い」
「そう?これでもくそ恥ずかしいの我慢して提案してるんだけど」
「…アトガコワイカラヤメトク」
「…すごくカタコトだしさっきから視線が…」
「どうもすみませんでした」と思いっきりお胸をみてたのがばれたので全力で頭を下げた。
「うわっ…そこまですると思ってなかった。」
「ごめん」
なんて朝からするような会話ではない気がするけど当時の俺は結構楽しかったりするので気にしてたかった。
この時はあんな結末になるとはね…

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