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昔話をしよう

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俺の黒歴史の始まりは始まりから終ってる。まぁ好きな人を友達に言って恋バナするのは当たり前の年齢なので俺も例外なく恋バナから始まっている。
あの時の俺はまだスマホを持ってなくてゆみと俺が相談してた人がスマホ持っててそこでのお話を後から俺が聞くくらいしかなかった。
「ゆみ今好きな人いるって、そこは教えてくれなかったけど」
「割とそこ重要なんだけど何とか聞いといてくれよ」
とかで盛り上がっていた。


数日後
「秋月おまえ気になる人になってるってよ。いけるぞ」
「えぇ~む、無理」
「何でここまで来ていきなり日和ってるんだよ行けよいけるって」
「無理なもんは無理」
と部活中にクラスメートと話していた。
「この話はいったんおしまい明後日大会だし練習しよ」
「ちぇ~つまんないの」
「なんでそこまでいきなりヘタレるんだか…仕方ねぇ」
卓球台で練習を始めた俺にそんなつぶやきは聞こえるはずがなかった。
大会当日の試合後
「惜しかったね」
「最後のはうますぎるわ。あれとれるか?巴さんや」
「無理だな」と感想やら反省やらを行っているとクラスメートが
「秋月~ゆみに秋月がお前のこと好きだって、それと俺がゆみに今言ってること内緒だからしばらく普通にしててって送った。そしたら秋月と付き合うのあり?って聞いたらアリだって」
「…」絶句し、絶望と喜びが半々になってどんな顔すればいいのかわからずにうずくまって下を向いてたら自然と涙が出ていた
その時にいたいろんな人がいろんな慰めをしてきたけどなんも反応しなかった。
その時考えてたのがそのまま告白としてゆみに送ってもらうかどっきりにしてもらう。もしそのまま告白にするならいろいろからかわれてめんどくさいしゆみにも迷惑かかるかもとかいろいろなことがぐるぐる頭のなかを回っていた。
しばらく思考がまとまらずに、うつむいていたらまぁまぁ人が来てたのでもう大丈夫と言ってトイレ行ってくると嘘ついてその場から逃げた。
そのまま気分が憂鬱のままその帰りになってしまった。
バスで俺が窓側巴が通路側後ろにゆみに連絡したやつ問謎にカオスな並びだった。
「秋月お前これどうするの?このままドッキリにするか告白にするか決めてよ」
「…」
「黙ってないではよ」
「…」
「はぁ…黙ってるしこのままドッキリとして送っとくからね」
「…やだ」
「っ…わかった告白ってことにしとくから」
と言って慣れた手つきでラインに文字を打っていた。
「まったくそうならそうって早く言ってよ」と文字を打ちながらそう呟いてるのが聞こえた。
そうして待つこと数分
「あ…返事きた」
「!?…なんて?」
「いいよ。だって」
そうして俺の黒歴史になるとも知らずに何とも言えない気持ちでバスを降りたのであった
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