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第四章 森ヲ噛零一
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零一は、ふいに目覚めた。
夢を見た感じもなく、唐突に意識が戻ったのだ。
ひどく重い目蓋に、全身がだるい。
ゆっくり自分の体に感覚を張り巡らせてゆき、ようやくどういう状況なのか把握できた。
痛いところはない。心臓もちゃんと動いているし、左半身、右半身、ともに感覚がある。
───大丈夫。私は、生きてる。
見慣れた天井、空気はとても現実味を帯びていて、ここが「あの世」でないとわかる。
空の夕焼け色が反射し、赤くなっている庭。ちらほらと彼岸花が咲いていて、眠っている間に季節は秋になっていたようだ。
そういえば、すこし空気が冷たい。
「───」
誰かの呼吸が側で聞こえてきて、零一は首を動かし見た。彼が横で寝ていた。
なつかしい顔。もう眼帯はなく、傷跡だけが目蓋に残っている。
「······ぁ、か」
よく眠っているところ悪いのだが、ちょっと起きてほしい。しかし声が上手く出ず、せっかく彼の名前を呼びたいのに、下が回らない。
くぐもった言葉になっていない音も、まるで自分ではない。
なぜかほかの三人は見当たらず、家の中は静かだ。
「ん、ま······」
肺にも口にも力が入らず、ただモゴモゴするだけ。
───ちょっと、起きたんですけど。こっちは寝すぎてもう眠くないから、二度寝とかできないんですけど───
「·········」
起きない!
仕方ないので、観察する。
また髪が長くなっている。中性的な顔立ちも相まって、見ようによってはきれいな女性のようだ。
音楽を聴いていたのか、いまも流れているのか、髪の間からイヤホンが覗いていて、それはまだ新しいウォークマンにつながっている。
これでは声を掛けても無駄であった。聞きっぱなしで寝てしまっては、バッテリーがもったいないぞ。
と、突然ビクッと彼の肩が跳ね、うっすら目が開いた。
高いところから落ちた夢でも見たのだろうか。
「ん······寝ちゃってたな······」
のろのろと遅い動作で起き上がった彼は、イヤホンを取り目をこすった。
夕焼け色の髪がさらさらと肩から落ち、きれいだ。
あくびを一つし、そしてぼんやりする顔で、こっちを見た。
目が合う。───三秒ほど微動だにせず、そして。
「れい、いち───」
驚いた顔になり、また名前を言った。
「零一───俺のこと、わかるか······?」
「んん······ま、か」
必死に口を動かすと、彼は破顔し、そしてぽろぽろ泣きだした。
「零一っ······ぅ、よかった······───目が覚めてよかった······っ」
初めて見る彼の泣き顔に、胸が締めつけられる。
───泣かないで。でも、泣くほど心配してくれたのは、うれしい。
「ま······な、か」
「! 零一······!」
たどたどしく、しかし確かに呼んだ声は、ちゃんと届いた。
マナカが手を握ってきて、手のひらに彼の体温が伝わってくる。できるだけの力で、零一も握り返す。
彼にふれて、生きているという確証を得られたようだった。
「零一······おかえり」
「······た、だい、ま」
零一は笑った。
* * *
リンドウ、水斗、雫の三人が畑や山へ行っては、体に良い山菜や川魚を取ってきて、食べやすいように調理してくれる。
目覚めたばかりの零一は体力と筋力がなく、長い時間起きていられなかった。
三人と、そしてマナカ。誰かしら必ずひとりは側にいて、リハビリをサポートしてくれる。
零一も少しずつ、一歩ずつやれることを増やしていき、家の中を歩き回れるくらいには回復した。
夜も深くなり、いつものように縁側にマナカと並んで座る。
「寒くない?」
「うん、平気」
と言ったのだか、マナカが「風邪引かないように」と自分が羽織っていたどてらを肩に掛けてくれた。
季節は冬。あと数週間後には年が明ける。
実家が忙しいだろうに、マナカは零一が起きてからもずっと、毎日ここにいてくれる。
さすがに年末年始は帰ったほうがいいだろうから、うまいこと説得しなければ。
「静岡って、あんまり雪降らないんだっけ?」
マナカが夜空を見上げる。星々が煌めく、よく晴れた空だ。
「山奥の方はたまに降るけど、ここらへんは降ったことないな」
「そっか。じゃあ、年が明けたら見に行こう」
「······どこに?」
「俺の実家。零一も一緒にね」
「うん······雪、見てみたいな」
素直にうなずくと、なぜか彼は「あれ?」と怪訝な顔をした。
「もしかして、どういう意味か分かってない?」
「え? なにが」
本当に分かっていない零一に、マナカは苦笑いし「まあいいか」と言った。
「······ふふ」
零一はうれしくなってちいさく笑う。
「ん? どうかした」
「うん、マナカと未来の約束してるから、うれしくて」
「······そっか。いままでどっか行こうって言っても断られてたもんな」
「ごめん」
「いいよ。これからは色んなとこ行こう。あ、零一が疲れないように、時間に余裕もってさ」
あそこ行きたいな、テレビでやってたとこもいいよな、と彼はさっそくスマホの“メモ機能”とかいうやつに記録しはじめる。ここは圏外らしいが、その機能は使えるのか。
私が行きたいところは······考えても思い浮かばなかった。マナカが行こうと言ったところに、一緒に行くことができればそれでいいのだ。
それだけでも十分しあわせだと思う。
零一は時々、死を感じた瞬間を思い出す。
銃弾を受けた腹が熱くて、痛くて、血液が体から流れ出ていってしまう感覚。
遠くなっていく現実にしがみつきたいのに、意識はどんどん薄くなっていく。
永遠に続く真っ暗な崖下に、突き落とされたようだった。
そこで記憶は途切れ、次に見たのは我が家の天井。つまり、いわゆる死後の世界には行っていないのだ。殺した人も、真心もいなかった。
なにもなかった───。
そのまま目が覚めないで死んでいたら、私はどうなっていただろう。
意識のないまま暗闇を落ち続けていたのか?
そもそも意識なんて無くなるのか?
誰もいないところなら、私を観測するものもいない。そんなもの、まったく無意味だ。
零一は自分の胸に手を当てた。
とん、とん、と脈打つ心臓。
澪として一度死んだ心臓も、今こうして死にあらがって動いているのは、私の意志の表れだ。
生きたいという、願いの───。
* * *
全国に指名手配されている士草澪は、いまだ捕まっていない。
また、3Dプリンターで違法に銃を製造していた、鈴木飛鳥の殺害以降、“レイイチさん”も現れることはなくなった。
自殺者数は年ごとに増減を繰り返し、誰も死ななかった日など存在しない。
「命のある星に生まれたのなら······
死とともに生きよう」
それが、零一の答えだった。
───了
夢を見た感じもなく、唐突に意識が戻ったのだ。
ひどく重い目蓋に、全身がだるい。
ゆっくり自分の体に感覚を張り巡らせてゆき、ようやくどういう状況なのか把握できた。
痛いところはない。心臓もちゃんと動いているし、左半身、右半身、ともに感覚がある。
───大丈夫。私は、生きてる。
見慣れた天井、空気はとても現実味を帯びていて、ここが「あの世」でないとわかる。
空の夕焼け色が反射し、赤くなっている庭。ちらほらと彼岸花が咲いていて、眠っている間に季節は秋になっていたようだ。
そういえば、すこし空気が冷たい。
「───」
誰かの呼吸が側で聞こえてきて、零一は首を動かし見た。彼が横で寝ていた。
なつかしい顔。もう眼帯はなく、傷跡だけが目蓋に残っている。
「······ぁ、か」
よく眠っているところ悪いのだが、ちょっと起きてほしい。しかし声が上手く出ず、せっかく彼の名前を呼びたいのに、下が回らない。
くぐもった言葉になっていない音も、まるで自分ではない。
なぜかほかの三人は見当たらず、家の中は静かだ。
「ん、ま······」
肺にも口にも力が入らず、ただモゴモゴするだけ。
───ちょっと、起きたんですけど。こっちは寝すぎてもう眠くないから、二度寝とかできないんですけど───
「·········」
起きない!
仕方ないので、観察する。
また髪が長くなっている。中性的な顔立ちも相まって、見ようによってはきれいな女性のようだ。
音楽を聴いていたのか、いまも流れているのか、髪の間からイヤホンが覗いていて、それはまだ新しいウォークマンにつながっている。
これでは声を掛けても無駄であった。聞きっぱなしで寝てしまっては、バッテリーがもったいないぞ。
と、突然ビクッと彼の肩が跳ね、うっすら目が開いた。
高いところから落ちた夢でも見たのだろうか。
「ん······寝ちゃってたな······」
のろのろと遅い動作で起き上がった彼は、イヤホンを取り目をこすった。
夕焼け色の髪がさらさらと肩から落ち、きれいだ。
あくびを一つし、そしてぼんやりする顔で、こっちを見た。
目が合う。───三秒ほど微動だにせず、そして。
「れい、いち───」
驚いた顔になり、また名前を言った。
「零一───俺のこと、わかるか······?」
「んん······ま、か」
必死に口を動かすと、彼は破顔し、そしてぽろぽろ泣きだした。
「零一っ······ぅ、よかった······───目が覚めてよかった······っ」
初めて見る彼の泣き顔に、胸が締めつけられる。
───泣かないで。でも、泣くほど心配してくれたのは、うれしい。
「ま······な、か」
「! 零一······!」
たどたどしく、しかし確かに呼んだ声は、ちゃんと届いた。
マナカが手を握ってきて、手のひらに彼の体温が伝わってくる。できるだけの力で、零一も握り返す。
彼にふれて、生きているという確証を得られたようだった。
「零一······おかえり」
「······た、だい、ま」
零一は笑った。
* * *
リンドウ、水斗、雫の三人が畑や山へ行っては、体に良い山菜や川魚を取ってきて、食べやすいように調理してくれる。
目覚めたばかりの零一は体力と筋力がなく、長い時間起きていられなかった。
三人と、そしてマナカ。誰かしら必ずひとりは側にいて、リハビリをサポートしてくれる。
零一も少しずつ、一歩ずつやれることを増やしていき、家の中を歩き回れるくらいには回復した。
夜も深くなり、いつものように縁側にマナカと並んで座る。
「寒くない?」
「うん、平気」
と言ったのだか、マナカが「風邪引かないように」と自分が羽織っていたどてらを肩に掛けてくれた。
季節は冬。あと数週間後には年が明ける。
実家が忙しいだろうに、マナカは零一が起きてからもずっと、毎日ここにいてくれる。
さすがに年末年始は帰ったほうがいいだろうから、うまいこと説得しなければ。
「静岡って、あんまり雪降らないんだっけ?」
マナカが夜空を見上げる。星々が煌めく、よく晴れた空だ。
「山奥の方はたまに降るけど、ここらへんは降ったことないな」
「そっか。じゃあ、年が明けたら見に行こう」
「······どこに?」
「俺の実家。零一も一緒にね」
「うん······雪、見てみたいな」
素直にうなずくと、なぜか彼は「あれ?」と怪訝な顔をした。
「もしかして、どういう意味か分かってない?」
「え? なにが」
本当に分かっていない零一に、マナカは苦笑いし「まあいいか」と言った。
「······ふふ」
零一はうれしくなってちいさく笑う。
「ん? どうかした」
「うん、マナカと未来の約束してるから、うれしくて」
「······そっか。いままでどっか行こうって言っても断られてたもんな」
「ごめん」
「いいよ。これからは色んなとこ行こう。あ、零一が疲れないように、時間に余裕もってさ」
あそこ行きたいな、テレビでやってたとこもいいよな、と彼はさっそくスマホの“メモ機能”とかいうやつに記録しはじめる。ここは圏外らしいが、その機能は使えるのか。
私が行きたいところは······考えても思い浮かばなかった。マナカが行こうと言ったところに、一緒に行くことができればそれでいいのだ。
それだけでも十分しあわせだと思う。
零一は時々、死を感じた瞬間を思い出す。
銃弾を受けた腹が熱くて、痛くて、血液が体から流れ出ていってしまう感覚。
遠くなっていく現実にしがみつきたいのに、意識はどんどん薄くなっていく。
永遠に続く真っ暗な崖下に、突き落とされたようだった。
そこで記憶は途切れ、次に見たのは我が家の天井。つまり、いわゆる死後の世界には行っていないのだ。殺した人も、真心もいなかった。
なにもなかった───。
そのまま目が覚めないで死んでいたら、私はどうなっていただろう。
意識のないまま暗闇を落ち続けていたのか?
そもそも意識なんて無くなるのか?
誰もいないところなら、私を観測するものもいない。そんなもの、まったく無意味だ。
零一は自分の胸に手を当てた。
とん、とん、と脈打つ心臓。
澪として一度死んだ心臓も、今こうして死にあらがって動いているのは、私の意志の表れだ。
生きたいという、願いの───。
* * *
全国に指名手配されている士草澪は、いまだ捕まっていない。
また、3Dプリンターで違法に銃を製造していた、鈴木飛鳥の殺害以降、“レイイチさん”も現れることはなくなった。
自殺者数は年ごとに増減を繰り返し、誰も死ななかった日など存在しない。
「命のある星に生まれたのなら······
死とともに生きよう」
それが、零一の答えだった。
───了
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