ち○○で楽しむ異世界生活

文字の大きさ
15 / 111

15 増員

しおりを挟む
 これでこの国の主要人物とはだいたい会ったことになるのか。
 有力な名家の人とも連携したいけれど、ちょっとそこまでは手が回らないな。せめて防衛している駐屯軍の分だけでも、強い武器や防具を作らなくてはいけない。
 軍の編成は捨て置けない話だな。優秀な将軍や軍師が育ってきた時に軍に指示ができない。家が単位である以上、将や軍師を国が召し上げて差配させられるかどうかすら怪しい。
 疲れ果てて王宮の自室に戻ってみると、なんか人が増えていた。
 「お疲れ様でした」
 「お疲れ様でした!」
 なんだこの三人の美女たちは。
 「ご不在のあいだに王の裁可をいただきまして、彼女たちに床の技術を仕込んでも良いそうです」
 「そうか。王はなにか言ってた?」
 「ただの好き者扱いでしたね。説得することは目的では無かったので誤解がありそうでしたが裁可をいただきました」
 ただのエロいオッサンだと思われているのか。まぁそれはそれでいいか。
 しかし・・・彼女たちカチカチじゃないか。
 すぐに床の技術を仕込もうとしたところで、絶対にイカないパターンだな、これ。
 「自己紹介でもさせましょうか?」
 「うん」
 いちおう聞いてはいたが名前と顔が一致しない。しっかりとセックスをしてイカせないと憶えられないんだよな。イカせても忘れることもあるけれど。
 自己紹介が終わって、俺がなにかを話す雰囲気になった。
 「あ~・・・今日はお疲れ様。俺に仕えるということに少しずつここの生活に慣れてほしいし、俺にも慣れてほしい。今日のところは別室で休んで、少しずつ俺の身の回りの世話でもしながら慣れてください」
 「はい!」
 ・・・慣れるまで相当に時間がかかりそうだな。最低でも一週間くらいか?
 サーシャが特別だったということがよく分かった。多くの人間の相手をしたのだからこそ、俺が相手でもリラックスできたのだろう。緊張しないことがどれほど利をもたらすのかよく分かっている。女としての場数の差だな。

 増えた女の子たちが部屋から出ていった。
 「彼女たちの潜入先はもう目星がついているんだよね?」
 「もちろんです。早く仕込んでいただけると私の仕事も捗ります」
 「もう少し落ち着いてからだな。俺に抱かれると分かっていても、彼女たちは状況に気持ちが追い付いていない。あの状態じゃどうしようもないよ。しばらくは君を抱く」
 「あら・・・そこまで私にご執心でしたか?」
 なんだか嬉しそうだがそういう理由じゃない。
 「抱かれてもいない上司の指示を部下は聞かないだろう。あとは俺と寝たところで怖い思いはしないし味わったことのない快感を味わえる、ということを君の反応で知ってもらう。女性同士ってのはそういうのに敏感だからね」
 「・・・失礼しました。お茶をお持ちしましょうか?」
 「よろしく」
 軍事に関しては一筋縄ではいかない問題だらけだということが分かった。
 防具に関しては心当たりはあるが、武器が厄介だな。相手の鎧を貫通させなくてはどうにもならない。いや貫通させる必要も無いか。高質量のものが当たれば人間は動けなくなる・・・がそんな都合のいい武器があったら既に存在しているだろう。黒色火薬が作れれば火縄銃も作れるだろうが、大量生産ができないしそもそも鉄がねぇんだよ!まったくタバコが欲しくなるな。

 「異世界から来られたアラヒト様でも今の状況は難しそうですね」
 「鉄が無い。軍も掌握できない。一度は追い返せても次が無いな」
 「一度追い返せたら十分だと思います」
 ん?
 「追加で軍が来たら対応できないだろう。やっぱり国ごと蹂躙されると思う」
 「追加の軍は来ないと思います。旨みのない土地を奪っても敵に利がありません」
 略奪や国土が目的じゃないとしたら・・・
 「ああそうか。二つの国を同時に敵に回したく無いということか。万一この国の軍が敵の後背を揺るがすことがあったら、敵は本命からも撤退しなくてはいけないな」
 「おっしゃる通りです。やってくるのは我がペテルグをナメ切っている別働隊であり、目的は我々の足止めです。手柄を立てるのは別国を攻めている本隊でしょうから士気も低いでしょうね」
 防衛戦だからこれでいいのか。まぁ将軍に伝えた作戦がハマったらの話だが。
 今は初夏で秋になったら収穫に人手が必要になるそうだ。冬には雪が降るので戦争はせず、雪解けを待った春が一番危険になるらしい。どこかに奇襲をかけるとしたら、冬に遠回りをして奇襲が一番効果的だな。先の話になるが損耗率を抑えるための防寒用具が必要になるか。

 「この夏に大規模な軍事行動を起こしそうな気配は大陸にはありません。まだ猶予はあると思われます。ところで先ほどおっしゃった軍の掌握ができないとはどういう意味でしょうか?」
 俺は自分が知っている軍隊やその戦い方と、現在の家制度との差について話した。
 「集団を効率的に動かすための組織ですか・・・そういう軍はどこの国にも無いですね」
 「どう考えても再編は家同士のいざこざが起こるだろう?一騎討ちを重視するほどの余裕もこの国には無さそうだ。美学に殉じて国を滅ぼすような真似はさせたくない」
 「ご自身で指揮をとってみてはいかがでしょうか?」
 ・・・俺が戦争に参加するの?俺はセックスが好きなだけの普通のおっさんなんだが。
 「やったことが無いし、異世界人の指示なんかに従うか?」
 「私も補佐しますし、王からも少し人を譲ってもらいましょう。本当に効果的であるなら50人で100人分の仕事をすればいいのです。万一なにかあったとしても必ず私が守ります」
 そうか。異世界なら口だけ番長でハーレムが作れるかもと思っていたが、手本は自分で示さなくてはいけないか。まぁ考えるだけ考えておこう。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハーレム異世界ラブコメ〜

ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉 転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!? のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました…… イケメン山盛りの逆ハーレムです 前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります 小説家になろう、カクヨムに転載しています

召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?

浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。 「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」 ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

俺は善人にはなれない

気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

【完結】おじいちゃんは元勇者

三園 七詩
ファンタジー
元勇者のおじいさんに拾われた子供の話… 親に捨てられ、周りからも見放され生きる事をあきらめた子供の前に国から追放された元勇者のおじいさんが現れる。 エイトを息子のように可愛がり…いつしか子供は強くなり過ぎてしまっていた…

処理中です...