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15 増員
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これでこの国の主要人物とはだいたい会ったことになるのか。
有力な名家の人とも連携したいけれど、ちょっとそこまでは手が回らないな。せめて防衛している駐屯軍の分だけでも、強い武器や防具を作らなくてはいけない。
軍の編成は捨て置けない話だな。優秀な将軍や軍師が育ってきた時に軍に指示ができない。家が単位である以上、将や軍師を国が召し上げて差配させられるかどうかすら怪しい。
疲れ果てて王宮の自室に戻ってみると、なんか人が増えていた。
「お疲れ様でした」
「お疲れ様でした!」
なんだこの三人の美女たちは。
「ご不在のあいだに王の裁可をいただきまして、彼女たちに床の技術を仕込んでも良いそうです」
「そうか。王はなにか言ってた?」
「ただの好き者扱いでしたね。説得することは目的では無かったので誤解がありそうでしたが裁可をいただきました」
ただのエロいオッサンだと思われているのか。まぁそれはそれでいいか。
しかし・・・彼女たちカチカチじゃないか。
すぐに床の技術を仕込もうとしたところで、絶対にイカないパターンだな、これ。
「自己紹介でもさせましょうか?」
「うん」
いちおう聞いてはいたが名前と顔が一致しない。しっかりとセックスをしてイカせないと憶えられないんだよな。イカせても忘れることもあるけれど。
自己紹介が終わって、俺がなにかを話す雰囲気になった。
「あ~・・・今日はお疲れ様。俺に仕えるということに少しずつここの生活に慣れてほしいし、俺にも慣れてほしい。今日のところは別室で休んで、少しずつ俺の身の回りの世話でもしながら慣れてください」
「はい!」
・・・慣れるまで相当に時間がかかりそうだな。最低でも一週間くらいか?
サーシャが特別だったということがよく分かった。多くの人間の相手をしたのだからこそ、俺が相手でもリラックスできたのだろう。緊張しないことがどれほど利をもたらすのかよく分かっている。女としての場数の差だな。
増えた女の子たちが部屋から出ていった。
「彼女たちの潜入先はもう目星がついているんだよね?」
「もちろんです。早く仕込んでいただけると私の仕事も捗ります」
「もう少し落ち着いてからだな。俺に抱かれると分かっていても、彼女たちは状況に気持ちが追い付いていない。あの状態じゃどうしようもないよ。しばらくは君を抱く」
「あら・・・そこまで私にご執心でしたか?」
なんだか嬉しそうだがそういう理由じゃない。
「抱かれてもいない上司の指示を部下は聞かないだろう。あとは俺と寝たところで怖い思いはしないし味わったことのない快感を味わえる、ということを君の反応で知ってもらう。女性同士ってのはそういうのに敏感だからね」
「・・・失礼しました。お茶をお持ちしましょうか?」
「よろしく」
軍事に関しては一筋縄ではいかない問題だらけだということが分かった。
防具に関しては心当たりはあるが、武器が厄介だな。相手の鎧を貫通させなくてはどうにもならない。いや貫通させる必要も無いか。高質量のものが当たれば人間は動けなくなる・・・がそんな都合のいい武器があったら既に存在しているだろう。黒色火薬が作れれば火縄銃も作れるだろうが、大量生産ができないしそもそも鉄がねぇんだよ!まったくタバコが欲しくなるな。
「異世界から来られたアラヒト様でも今の状況は難しそうですね」
「鉄が無い。軍も掌握できない。一度は追い返せても次が無いな」
「一度追い返せたら十分だと思います」
ん?
「追加で軍が来たら対応できないだろう。やっぱり国ごと蹂躙されると思う」
「追加の軍は来ないと思います。旨みのない土地を奪っても敵に利がありません」
略奪や国土が目的じゃないとしたら・・・
「ああそうか。二つの国を同時に敵に回したく無いということか。万一この国の軍が敵の後背を揺るがすことがあったら、敵は本命からも撤退しなくてはいけないな」
「おっしゃる通りです。やってくるのは我がペテルグをナメ切っている別働隊であり、目的は我々の足止めです。手柄を立てるのは別国を攻めている本隊でしょうから士気も低いでしょうね」
防衛戦だからこれでいいのか。まぁ将軍に伝えた作戦がハマったらの話だが。
今は初夏で秋になったら収穫に人手が必要になるそうだ。冬には雪が降るので戦争はせず、雪解けを待った春が一番危険になるらしい。どこかに奇襲をかけるとしたら、冬に遠回りをして奇襲が一番効果的だな。先の話になるが損耗率を抑えるための防寒用具が必要になるか。
「この夏に大規模な軍事行動を起こしそうな気配は大陸にはありません。まだ猶予はあると思われます。ところで先ほどおっしゃった軍の掌握ができないとはどういう意味でしょうか?」
俺は自分が知っている軍隊やその戦い方と、現在の家制度との差について話した。
「集団を効率的に動かすための組織ですか・・・そういう軍はどこの国にも無いですね」
「どう考えても再編は家同士のいざこざが起こるだろう?一騎討ちを重視するほどの余裕もこの国には無さそうだ。美学に殉じて国を滅ぼすような真似はさせたくない」
「ご自身で指揮をとってみてはいかがでしょうか?」
・・・俺が戦争に参加するの?俺はセックスが好きなだけの普通のおっさんなんだが。
「やったことが無いし、異世界人の指示なんかに従うか?」
「私も補佐しますし、王からも少し人を譲ってもらいましょう。本当に効果的であるなら50人で100人分の仕事をすればいいのです。万一なにかあったとしても必ず私が守ります」
そうか。異世界なら口だけ番長でハーレムが作れるかもと思っていたが、手本は自分で示さなくてはいけないか。まぁ考えるだけ考えておこう。
有力な名家の人とも連携したいけれど、ちょっとそこまでは手が回らないな。せめて防衛している駐屯軍の分だけでも、強い武器や防具を作らなくてはいけない。
軍の編成は捨て置けない話だな。優秀な将軍や軍師が育ってきた時に軍に指示ができない。家が単位である以上、将や軍師を国が召し上げて差配させられるかどうかすら怪しい。
疲れ果てて王宮の自室に戻ってみると、なんか人が増えていた。
「お疲れ様でした」
「お疲れ様でした!」
なんだこの三人の美女たちは。
「ご不在のあいだに王の裁可をいただきまして、彼女たちに床の技術を仕込んでも良いそうです」
「そうか。王はなにか言ってた?」
「ただの好き者扱いでしたね。説得することは目的では無かったので誤解がありそうでしたが裁可をいただきました」
ただのエロいオッサンだと思われているのか。まぁそれはそれでいいか。
しかし・・・彼女たちカチカチじゃないか。
すぐに床の技術を仕込もうとしたところで、絶対にイカないパターンだな、これ。
「自己紹介でもさせましょうか?」
「うん」
いちおう聞いてはいたが名前と顔が一致しない。しっかりとセックスをしてイカせないと憶えられないんだよな。イカせても忘れることもあるけれど。
自己紹介が終わって、俺がなにかを話す雰囲気になった。
「あ~・・・今日はお疲れ様。俺に仕えるということに少しずつここの生活に慣れてほしいし、俺にも慣れてほしい。今日のところは別室で休んで、少しずつ俺の身の回りの世話でもしながら慣れてください」
「はい!」
・・・慣れるまで相当に時間がかかりそうだな。最低でも一週間くらいか?
サーシャが特別だったということがよく分かった。多くの人間の相手をしたのだからこそ、俺が相手でもリラックスできたのだろう。緊張しないことがどれほど利をもたらすのかよく分かっている。女としての場数の差だな。
増えた女の子たちが部屋から出ていった。
「彼女たちの潜入先はもう目星がついているんだよね?」
「もちろんです。早く仕込んでいただけると私の仕事も捗ります」
「もう少し落ち着いてからだな。俺に抱かれると分かっていても、彼女たちは状況に気持ちが追い付いていない。あの状態じゃどうしようもないよ。しばらくは君を抱く」
「あら・・・そこまで私にご執心でしたか?」
なんだか嬉しそうだがそういう理由じゃない。
「抱かれてもいない上司の指示を部下は聞かないだろう。あとは俺と寝たところで怖い思いはしないし味わったことのない快感を味わえる、ということを君の反応で知ってもらう。女性同士ってのはそういうのに敏感だからね」
「・・・失礼しました。お茶をお持ちしましょうか?」
「よろしく」
軍事に関しては一筋縄ではいかない問題だらけだということが分かった。
防具に関しては心当たりはあるが、武器が厄介だな。相手の鎧を貫通させなくてはどうにもならない。いや貫通させる必要も無いか。高質量のものが当たれば人間は動けなくなる・・・がそんな都合のいい武器があったら既に存在しているだろう。黒色火薬が作れれば火縄銃も作れるだろうが、大量生産ができないしそもそも鉄がねぇんだよ!まったくタバコが欲しくなるな。
「異世界から来られたアラヒト様でも今の状況は難しそうですね」
「鉄が無い。軍も掌握できない。一度は追い返せても次が無いな」
「一度追い返せたら十分だと思います」
ん?
「追加で軍が来たら対応できないだろう。やっぱり国ごと蹂躙されると思う」
「追加の軍は来ないと思います。旨みのない土地を奪っても敵に利がありません」
略奪や国土が目的じゃないとしたら・・・
「ああそうか。二つの国を同時に敵に回したく無いということか。万一この国の軍が敵の後背を揺るがすことがあったら、敵は本命からも撤退しなくてはいけないな」
「おっしゃる通りです。やってくるのは我がペテルグをナメ切っている別働隊であり、目的は我々の足止めです。手柄を立てるのは別国を攻めている本隊でしょうから士気も低いでしょうね」
防衛戦だからこれでいいのか。まぁ将軍に伝えた作戦がハマったらの話だが。
今は初夏で秋になったら収穫に人手が必要になるそうだ。冬には雪が降るので戦争はせず、雪解けを待った春が一番危険になるらしい。どこかに奇襲をかけるとしたら、冬に遠回りをして奇襲が一番効果的だな。先の話になるが損耗率を抑えるための防寒用具が必要になるか。
「この夏に大規模な軍事行動を起こしそうな気配は大陸にはありません。まだ猶予はあると思われます。ところで先ほどおっしゃった軍の掌握ができないとはどういう意味でしょうか?」
俺は自分が知っている軍隊やその戦い方と、現在の家制度との差について話した。
「集団を効率的に動かすための組織ですか・・・そういう軍はどこの国にも無いですね」
「どう考えても再編は家同士のいざこざが起こるだろう?一騎討ちを重視するほどの余裕もこの国には無さそうだ。美学に殉じて国を滅ぼすような真似はさせたくない」
「ご自身で指揮をとってみてはいかがでしょうか?」
・・・俺が戦争に参加するの?俺はセックスが好きなだけの普通のおっさんなんだが。
「やったことが無いし、異世界人の指示なんかに従うか?」
「私も補佐しますし、王からも少し人を譲ってもらいましょう。本当に効果的であるなら50人で100人分の仕事をすればいいのです。万一なにかあったとしても必ず私が守ります」
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