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21話 炎舞い散る鬼は外
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僕は少し気まずい空気に辟易していた。
ちらと横を見れば、シラヌイが仕事をしている。いつも通りのデスクワークだが、一つだけ違う所がある。
彼女の尻尾だ。
先週彼女と外出して以来、シラヌイは尻尾を出す様になっていた。
彼女曰く、「変に誤解されて仕事に手がつかなくなると困る」との事なんだが……彼女は尻尾に出るタイプだ。
今は、尻尾は緩やかなカーブを描いて立っている。これがデフォルト、通常の状態だ。でも。
「シラヌイ、一昨日出た申請の件だけど」
「え!? あ、ああ! あれね、どうなった?」
僕が一声かける度に尻尾がピンと立って、緊張状態になってしまう。さらに近づけば、直立した尻尾を残像が見える勢いで左右に振ってくる。
これを見てしまうと、僕としても気恥ずかしさが勝って、言葉に詰まってしまう。
彼女としては、僕に「嫌っていない」と示すために尻尾を出しているのだろう。でもそのせいで、こちらとしてはやり辛くなっている。
先週の外出ではっきりした答えを出さなかった僕も悪い。いっそきちんと言葉にしてしまえばいいのも分かる。
だけど踏ん切りがつかないんだ。シラヌイの心内が分かるからこそ、変な言葉かけをしてしまったらどうしようと恐れてしまって、一歩先に踏み込めない。
こう考えてしまう時点で僕の中の答えはほぼ固まっている。固まっているのに……口に出すのが恐いから言えないとかどんだけチキンなんだ僕は。
「…(中略)…って所で落としておいたけど」
「い、いいんじゃない? それで回しといていいから」
仕事の話が終われば、また無言の時間が来る。僕達はいつまで、この膠着状態を続ければいいのだろう。
◇◇◇
<シラヌイ視点>
「……また言い出さないんかい……」
私はディックに気付かれないようちた打ち……じゃなくて舌打ちした。……決して独自で噛んだわけではない。断じて私は噛んでいない。んなどうでもいい事はいいとして。
先週はメイライトにしてやられた。あんにゃろう、どうして私が尻尾に出やすいと知っていたんだろう。私ですら知らなかったのに。
おかげで大恥をかいたけれども、私は出来るだけ尻尾を出すようにしようと決めた。
以前からリージョンに「性格キツいから部下から勘違いされやすい」と注意されていた。魔王様からももう少し愛想よくしろと言われていたし、自分なりに直そうとはしていた。
でも、昨日まで不愛想で過ごしていた奴がいきなり変化できるわけない。なら私が何を思っているのか分かるようにしたらどうだろう。
そう判断して尻尾を出し始めた。そのせいか知らないけど、部下が怯えなくなった気がする。むしろ(生)温かい目を向けられ始めた気がする。昨日なんかは「シラヌイ様可愛くなった」って噂も聞こえたし、意外と受けがいいのだ。
……だってぇのに、こいつはどうして距離を取ろうとすんのかなぁ。
こちとら勇気出して尻尾出してんのに、男ならもっと攻めてこいや。あん時の察しの良さならこっちの意図くらいわかってんでしょうが。
まさかと思うけど、察し良すぎて逆に近寄れないとかそんな女々しい理由はないでしょうね。
「……って何考えてんだボケがぁ!」
「シラヌイ!? どうした急に壁に頭叩きつけて!?」
これじゃ私がこいつから告白されんの待ってるように思われるでしょうが! って誰が告白されたがってんだアホか私は!
いや別にこいつが女から人気あるのなんてなんも関係ないしそいつら差し置いて色々気ぃ遣われて嬉しいなーとか思ったりするけどそれはあんまり関係なくてそよれり私がここまで恥晒してんのになんもアクション無しなのがむかつくというか
「ぬがー! だから私は何を考えてんだアホは私かぁ!?」
「だから落ち着けシラヌイ! 額から血が出てる!」
不意にディックが肩を抑えてきた。振り向くなりバランス崩して、私は壁に追い込まれる。でもって奴は私越しに壁に腕を押し付けて、額に手を当てた。
「強く額を打ち過ぎだ。じっとしていて」
「はぅ……」
額にハンカチを押し付けられ、抵抗できない。だからどうしてこういう時だけ察しがいいんだってぇの……。
ディックを直視できず、私は思わず目を閉じた。そしたら……。
「おいシラヌイ、魔王様から呼び出しだ。全くどうして俺がこんな役目を……」
……タイミング悪くリージョンが入ってきやがった。
「……すまん、失礼した。オフィスラブも程ほどにな……」
「セクハラっ!」
とりあえず憂さ晴らしも兼ねてリージョンは焼き払っとくとしましょうか。
◇◇◇
『やっぱりリージョンは焼き払われたかー。そうなるだろうと思って向かわせたんだけどね』
謁見の間に着くなり、魔王様はけたけた笑いながらそう言った。
やっぱあれは魔王様の差し金だったか。確信犯だろこの上司。
『間の悪い四天王はさておいて、二人にお仕事をお任せしちゃおうかな。南方に魔王軍の拠点があるんだけど、そこに遺跡が見つかったそうなんだって』
「遺跡、ですか?」
『そう。もしかしたら有効利用できるかもしれないから調査してもらってるんだけど、そこの視察をお願いしたいんだよぉ』
魔王様がそう仰るって事は、その遺跡に重要なアイテムが眠っている可能性があるわね。それも四天王を派遣する程に重要な物が。
四天王に登り詰めた者なら、これくらい言葉の意図を汲み上げて当然よ。魔王様が一見単純な任務を出す時、その裏には何かしら大きな目的が隠されているんだから。
『シラヌイは先行部隊だからね。後から他の四天王も向かわせるから。合流まで現地の事は任せたよ』
「承知しました。至急支度を進めます」
ほら、やっぱり。四天王総出で向かわせるんだから、大きな理由があるのよ。
『現地の報告だと、どうも勇者が近づいているみたいだからねぇ。くれぐれも一人で立ち向かわないように気を付けるんだよ』
……思った以上に大きな理由があったわ。
一旦部屋に戻ると、ディックは険しい顔で刀を握りしめていた。
「フェイスが近くに居るのか。そうか……」
「そういや、あんたは勇者に捨てられたんだっけか」
「捨てられたなんて生易しい物じゃない、完全に奴隷扱いだったよ。思い出すだけでも忌々しくなる程、あいつには借りがある」
余程フェイスに恨みがあるのだろう、ディックから激しい怒りが伝わってくる。
フェイスの話は私も聞いている。ディックを切り捨てた後も、奴は各地で随分好き勝手やっているみたいだ。
魔王軍の名を偽って悪戯に人を傷つけたり、人間軍の物資を略奪したりとやりたい放題。勇者の名を免罪符にして、各地で暴れまわっているらしい。どっちが魔王なんだかわかりゃしないわね。
「ただ……借りはあっても返せないかもしれないな。フェイスは卑劣な男だけど、強い。多分四天王でも、三人以上いなければ返り討ちに遭う危険が高い」
「そんだけヤバいの?」
「ああ。人格は最低でも、実力は人類最高だ。それに聖剣の加護もある……正直、奴を攻略する糸口が掴めないな」
ディックも相当強い男なのに、こうまで言わせるんだ。
「僕達にも聖剣と言うか、それに類する武器があればいいんだけど。正直今の装備じゃ糸口すらない」
「あんたの刀も随分な得物だと思うけど。それにソユーズの剣もあるじゃない」
ディックは刀の他に、先週の剣も装備するようになっている。ソユーズが能力で錬成し直したから、そこらの魔剣並みの戦力になっているはずなのだけど。
「聖剣エンディミオンはただの剣じゃない。あれがある限り、フェイスを倒すのは難しいだろうな」
「ただ一本の剣に、なんの力があるってのよ」
「それは……」
ディックから聖剣の力を聞き、言葉を失った。持っているだけでそれだけの力を渡してくれるわけ?
「そんなチートアイテムがフェイスに力を貸しているの? 勇者の血族ってだけで? そんなの持っていたら私達でも戦い辛いじゃない」
「だから奴は危険なんだ。そして力があるからこそ、魔王軍と人間軍の戦いを高みの見物して楽しんでいるんだよ」
「どんだけ性悪なのよ、フェイスって男は」
おまけに聖剣抜きにしても、本人の実力もけた違いみたいだし。
現に奴には、魔王軍の師団を二つ潰されている。それも単独でだ。
一騎当千の実力者が近くに居るのか、なんだか気が重くなってくるわね。
「だとしても、簡単に負けてやるつもりもない。最悪刺し違える覚悟で殺してやる」
「こら、自殺すんのは止めなさい」
あんたが死んだら私の出社するモチベが無くなるでしょうが。って何言ってんだ私は!
……まぁ、それはさておいて。
「いくら最弱でも私は四天王よ? フェイスだろうと構わずぶっ飛ばしてやるから、そんな悲しい事言わないの。けどもし私がやばくなったら、あんたが助けてよね」
「……了解、ボス」
「私ゃ男かっ」
ったくこいつめ……やっとこのやりとり楽しく感じ始めたんだから、軽々しく死ぬとか口にすんじゃねーっての。
「……おーい、二人とも、ちょっといいか?」
そんな時だった。不意に声がかかって扉を向くとそこに。
「!? リージョン!? いつから!?」
「さっきからずっとノックしていたんだが、様子を伺ってみたらなんというか、イチャイチャしていたんで話しかけられずに今に至ってな……」
「だ、誰がいちゃついてんの!? どこから? どこから見てた!?」
「ディックが険しい顔で刀を握っている所から……」
「完璧ド頭からじゃないの!?」
「いいんだよシラヌイ。むしろお前にそう言った話が出るとは思わなかったから俺は嬉しくて嬉しくて。ただ、付き合い始めなんだから避妊はしろよ」
「黙れセクハラ大明神!」
って事で本日二度目の丸焼きになりなさい! 鬼は外ぉ!
ちらと横を見れば、シラヌイが仕事をしている。いつも通りのデスクワークだが、一つだけ違う所がある。
彼女の尻尾だ。
先週彼女と外出して以来、シラヌイは尻尾を出す様になっていた。
彼女曰く、「変に誤解されて仕事に手がつかなくなると困る」との事なんだが……彼女は尻尾に出るタイプだ。
今は、尻尾は緩やかなカーブを描いて立っている。これがデフォルト、通常の状態だ。でも。
「シラヌイ、一昨日出た申請の件だけど」
「え!? あ、ああ! あれね、どうなった?」
僕が一声かける度に尻尾がピンと立って、緊張状態になってしまう。さらに近づけば、直立した尻尾を残像が見える勢いで左右に振ってくる。
これを見てしまうと、僕としても気恥ずかしさが勝って、言葉に詰まってしまう。
彼女としては、僕に「嫌っていない」と示すために尻尾を出しているのだろう。でもそのせいで、こちらとしてはやり辛くなっている。
先週の外出ではっきりした答えを出さなかった僕も悪い。いっそきちんと言葉にしてしまえばいいのも分かる。
だけど踏ん切りがつかないんだ。シラヌイの心内が分かるからこそ、変な言葉かけをしてしまったらどうしようと恐れてしまって、一歩先に踏み込めない。
こう考えてしまう時点で僕の中の答えはほぼ固まっている。固まっているのに……口に出すのが恐いから言えないとかどんだけチキンなんだ僕は。
「…(中略)…って所で落としておいたけど」
「い、いいんじゃない? それで回しといていいから」
仕事の話が終われば、また無言の時間が来る。僕達はいつまで、この膠着状態を続ければいいのだろう。
◇◇◇
<シラヌイ視点>
「……また言い出さないんかい……」
私はディックに気付かれないようちた打ち……じゃなくて舌打ちした。……決して独自で噛んだわけではない。断じて私は噛んでいない。んなどうでもいい事はいいとして。
先週はメイライトにしてやられた。あんにゃろう、どうして私が尻尾に出やすいと知っていたんだろう。私ですら知らなかったのに。
おかげで大恥をかいたけれども、私は出来るだけ尻尾を出すようにしようと決めた。
以前からリージョンに「性格キツいから部下から勘違いされやすい」と注意されていた。魔王様からももう少し愛想よくしろと言われていたし、自分なりに直そうとはしていた。
でも、昨日まで不愛想で過ごしていた奴がいきなり変化できるわけない。なら私が何を思っているのか分かるようにしたらどうだろう。
そう判断して尻尾を出し始めた。そのせいか知らないけど、部下が怯えなくなった気がする。むしろ(生)温かい目を向けられ始めた気がする。昨日なんかは「シラヌイ様可愛くなった」って噂も聞こえたし、意外と受けがいいのだ。
……だってぇのに、こいつはどうして距離を取ろうとすんのかなぁ。
こちとら勇気出して尻尾出してんのに、男ならもっと攻めてこいや。あん時の察しの良さならこっちの意図くらいわかってんでしょうが。
まさかと思うけど、察し良すぎて逆に近寄れないとかそんな女々しい理由はないでしょうね。
「……って何考えてんだボケがぁ!」
「シラヌイ!? どうした急に壁に頭叩きつけて!?」
これじゃ私がこいつから告白されんの待ってるように思われるでしょうが! って誰が告白されたがってんだアホか私は!
いや別にこいつが女から人気あるのなんてなんも関係ないしそいつら差し置いて色々気ぃ遣われて嬉しいなーとか思ったりするけどそれはあんまり関係なくてそよれり私がここまで恥晒してんのになんもアクション無しなのがむかつくというか
「ぬがー! だから私は何を考えてんだアホは私かぁ!?」
「だから落ち着けシラヌイ! 額から血が出てる!」
不意にディックが肩を抑えてきた。振り向くなりバランス崩して、私は壁に追い込まれる。でもって奴は私越しに壁に腕を押し付けて、額に手を当てた。
「強く額を打ち過ぎだ。じっとしていて」
「はぅ……」
額にハンカチを押し付けられ、抵抗できない。だからどうしてこういう時だけ察しがいいんだってぇの……。
ディックを直視できず、私は思わず目を閉じた。そしたら……。
「おいシラヌイ、魔王様から呼び出しだ。全くどうして俺がこんな役目を……」
……タイミング悪くリージョンが入ってきやがった。
「……すまん、失礼した。オフィスラブも程ほどにな……」
「セクハラっ!」
とりあえず憂さ晴らしも兼ねてリージョンは焼き払っとくとしましょうか。
◇◇◇
『やっぱりリージョンは焼き払われたかー。そうなるだろうと思って向かわせたんだけどね』
謁見の間に着くなり、魔王様はけたけた笑いながらそう言った。
やっぱあれは魔王様の差し金だったか。確信犯だろこの上司。
『間の悪い四天王はさておいて、二人にお仕事をお任せしちゃおうかな。南方に魔王軍の拠点があるんだけど、そこに遺跡が見つかったそうなんだって』
「遺跡、ですか?」
『そう。もしかしたら有効利用できるかもしれないから調査してもらってるんだけど、そこの視察をお願いしたいんだよぉ』
魔王様がそう仰るって事は、その遺跡に重要なアイテムが眠っている可能性があるわね。それも四天王を派遣する程に重要な物が。
四天王に登り詰めた者なら、これくらい言葉の意図を汲み上げて当然よ。魔王様が一見単純な任務を出す時、その裏には何かしら大きな目的が隠されているんだから。
『シラヌイは先行部隊だからね。後から他の四天王も向かわせるから。合流まで現地の事は任せたよ』
「承知しました。至急支度を進めます」
ほら、やっぱり。四天王総出で向かわせるんだから、大きな理由があるのよ。
『現地の報告だと、どうも勇者が近づいているみたいだからねぇ。くれぐれも一人で立ち向かわないように気を付けるんだよ』
……思った以上に大きな理由があったわ。
一旦部屋に戻ると、ディックは険しい顔で刀を握りしめていた。
「フェイスが近くに居るのか。そうか……」
「そういや、あんたは勇者に捨てられたんだっけか」
「捨てられたなんて生易しい物じゃない、完全に奴隷扱いだったよ。思い出すだけでも忌々しくなる程、あいつには借りがある」
余程フェイスに恨みがあるのだろう、ディックから激しい怒りが伝わってくる。
フェイスの話は私も聞いている。ディックを切り捨てた後も、奴は各地で随分好き勝手やっているみたいだ。
魔王軍の名を偽って悪戯に人を傷つけたり、人間軍の物資を略奪したりとやりたい放題。勇者の名を免罪符にして、各地で暴れまわっているらしい。どっちが魔王なんだかわかりゃしないわね。
「ただ……借りはあっても返せないかもしれないな。フェイスは卑劣な男だけど、強い。多分四天王でも、三人以上いなければ返り討ちに遭う危険が高い」
「そんだけヤバいの?」
「ああ。人格は最低でも、実力は人類最高だ。それに聖剣の加護もある……正直、奴を攻略する糸口が掴めないな」
ディックも相当強い男なのに、こうまで言わせるんだ。
「僕達にも聖剣と言うか、それに類する武器があればいいんだけど。正直今の装備じゃ糸口すらない」
「あんたの刀も随分な得物だと思うけど。それにソユーズの剣もあるじゃない」
ディックは刀の他に、先週の剣も装備するようになっている。ソユーズが能力で錬成し直したから、そこらの魔剣並みの戦力になっているはずなのだけど。
「聖剣エンディミオンはただの剣じゃない。あれがある限り、フェイスを倒すのは難しいだろうな」
「ただ一本の剣に、なんの力があるってのよ」
「それは……」
ディックから聖剣の力を聞き、言葉を失った。持っているだけでそれだけの力を渡してくれるわけ?
「そんなチートアイテムがフェイスに力を貸しているの? 勇者の血族ってだけで? そんなの持っていたら私達でも戦い辛いじゃない」
「だから奴は危険なんだ。そして力があるからこそ、魔王軍と人間軍の戦いを高みの見物して楽しんでいるんだよ」
「どんだけ性悪なのよ、フェイスって男は」
おまけに聖剣抜きにしても、本人の実力もけた違いみたいだし。
現に奴には、魔王軍の師団を二つ潰されている。それも単独でだ。
一騎当千の実力者が近くに居るのか、なんだか気が重くなってくるわね。
「だとしても、簡単に負けてやるつもりもない。最悪刺し違える覚悟で殺してやる」
「こら、自殺すんのは止めなさい」
あんたが死んだら私の出社するモチベが無くなるでしょうが。って何言ってんだ私は!
……まぁ、それはさておいて。
「いくら最弱でも私は四天王よ? フェイスだろうと構わずぶっ飛ばしてやるから、そんな悲しい事言わないの。けどもし私がやばくなったら、あんたが助けてよね」
「……了解、ボス」
「私ゃ男かっ」
ったくこいつめ……やっとこのやりとり楽しく感じ始めたんだから、軽々しく死ぬとか口にすんじゃねーっての。
「……おーい、二人とも、ちょっといいか?」
そんな時だった。不意に声がかかって扉を向くとそこに。
「!? リージョン!? いつから!?」
「さっきからずっとノックしていたんだが、様子を伺ってみたらなんというか、イチャイチャしていたんで話しかけられずに今に至ってな……」
「だ、誰がいちゃついてんの!? どこから? どこから見てた!?」
「ディックが険しい顔で刀を握っている所から……」
「完璧ド頭からじゃないの!?」
「いいんだよシラヌイ。むしろお前にそう言った話が出るとは思わなかったから俺は嬉しくて嬉しくて。ただ、付き合い始めなんだから避妊はしろよ」
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