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163話 自己結婚計画
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「あっははははは! どうかなどうかな? エンディミオンが僕を選んだ気分はどうかなぁぁぁぁ! え? 何だい僕達? ……そうだよねぇ、最高だよねぇ! あはははははははははぁぁぁぁ!」
狂ったように笑い続けるコープを前に、私とフェイスは言葉を失っていた。
監獄を脱出した直後から消えたエンディミオンが、どうしてコープの手に渡っているの? あの剣は所有者を失ったら、人間領へ逃げるはずなのに。
「……エンディミオン……」
「あは、かつての所有者だったフェイス君! 君の事はこのエンディミオンから聞いたんだよぉ。自分にふさわしい虚無を持っていながら、自ら手放した男だってねぇ。こんな最高の魔導具を自ら手放すなんて、なんて謙虚な男の子なんだ!」
「げほっ……俺は、手放したわけじゃない……その剣に使われている自分が、嫌になっただけだ……げほっ、げほっ!」
「ううーん、苦しそうだねぇ、血を吐いてるねぇ。でもその苦痛が気持ちよくて最高だよねぇ! 僕は何度もその病気で死んで来たんだよ、その度にすんばらすぃーエクスタシーを感じて絶頂しまくったんだよねぇぇぇん!」
コープが高笑いしながら、腰をへこへこ振り始める。こうまで気が狂った男は、今まで見た事がない。はっきり言って、気持ち悪すぎる……!
「あんた、目的は何よ! 私達を使って、何をしようとしているの!?」
「うふふふ、いいよ、教えてあげる。でももうすぐ、ゲストが来てくれるんだぁ。それまでのお楽しみだよぉ」
コープはちらりと、壁を見やった。
直後、壁が切断されて、ディック達がなだれ込んでくる。ディックは私を見るなり急いで駆け寄ってきて、扉を一瞬でぶった切った。
「シラヌイ!」
「ディック!」
私達は抱き合い、無事を喜びあう。ディックは私を抱きしめたまま、コープを睨みつけた。
「……お前が、プロフェッサー・コープ……それに、後ろにあるのは……」
「やぁ! 人間でありながら魔王軍の英雄、ディックじゃあないかぁ! うーん、その黒髪、その刀! 異邦人って感じがして最高だねぇ。君の体も欲しくなってきちゃったよぉ」
「戯言はそこまでにしてもらおうか」
ディックは刀を突きつけ、フェイスを見やった。
フェイスはバツ悪そうに顔を背け、目を閉じる。よっぽどディックと会うのが気まずかったみたいね。
「俺を、見るな……笑ってんじゃねぇよ」
「笑わないよ。……そんな体で、僕達を助けていたのか?」
「……こいつが、気に入らなかっただけだ。アプサラスを虐待した、こいつがな」
「虐待じゃないよぉ、可愛がっていただ・け」
コープは悪びれる事もなく言い、こつこつとエンディミオンに歩み寄っていく。
その隙にディックは、フェイスの拘束を断ち切り、解放する。血を吐きながらもフェイスは背中に手を回し、そこにない剣を握りしめた。
「……くそ、ディアボロスを取られたか……」
「下がっていてくれ、フェイス」
ディックがフェイスを庇うと、コープが私達を見渡した。
「さてと、君の質問に答えなくちゃね。僕がどうして君達二人を必要としたのかだよね。それはね、君が最初にここへ来た時から始まった計画だったんだよ、イザヨイ」
相変わらずこいつは私を義母さんだと勘違いしている。さっきディックが違う名前を呼んだはずなのに、都合の悪い事は全然聞こえない耳みたいね。
「君を一目見た時から、僕はずっと君を手に入れようと思っていたんだよ。なぜなら君は、僕が望む最高の姿をしていたからね! その体をどうしても僕は欲しくてほしくて、それで君に病気を与えたのさ。君の体を手に入れるためにね」
「なんだと?」
ディックが刀を握りしめた。当然だ、今奴は、ディックの前で堂々と言ったんだ、「イザヨイを殺したのは僕だ」と。
「……お前か? 母さんに病気をかけたのは、お前なのか?」
「君誰? なぁんてね。イザヨイの息子だよねぇ。そうだよ、僕がイザヨイに病気を与えたんだ! 彼女に僕の魂を移すための下ごしらえにねぇ! 驚いた? 驚いたでしょお!」
「……ふざけるなっ!」
ディックが怒り、コープに切りかかった。
神速の一刀が振り下ろされる。だけどコープは結界を張って、ディックの攻撃を防いだ。
「お前が、お前が母さんを!!! 許せない、この、クズ野郎!」
「あっははは! 罵倒の言葉が気持ちよくてたまらなぁぁぁい! もっと僕をののしって、罵倒して! それが僕をより気持ちよくさせるからァァァ!」
コープはけたけた笑いながら、手を叩いた。
するとカプセルがせりあがってくる。その中に入っているのは……フェイスと、私の体だった。
私達が意識を失っている間に、体の一部を奪ったようね。そして短時間で、コピーの体を作り出したんだわ。
「ふふふ、どうだい、驚いただろう! もうとっくに君達のクローンを作っていてねぇ、あとはこのまっさらな体に僕の魂を流し込めば、最後の仕上げが終わるのさ!」
「仕上げだと?」
「そう、僕が理想とする体に変身する事、新しい僕の体に着替えるんだ! それが終わればこの体はもう、用済みなのさぁ!」
コープが叫ぶなり、カプセルの中の私達が痙攣し始めた。
それを見やるなり、コープは隠していた短剣で喉を突き、自害してしまう。いきなり何をしでかしたのか、私達は驚きのあまり絶句してしまう。
そして、カプセルが開くなり、フェイスと私のコピーが現れた。
「ふはぁ……うん、うん! 成功だ、成功だよ僕!」
「やっぱり僕は天才だ、長年の夢をかなえてしまうなんて、流石はプロフェッサー・コープだよ!」
私とフェイスの体でコープははしゃぎ、抱きしめあった。見ているだけで嫌悪感が募る、最悪の光景だ。
「これでようやく僕の夢がかなう」
「そう! 僕を愛する僕が望んだ、最高の計画!」
『僕の自己結婚計画のスタートだ!』
狂ったように笑い続けるコープを前に、私とフェイスは言葉を失っていた。
監獄を脱出した直後から消えたエンディミオンが、どうしてコープの手に渡っているの? あの剣は所有者を失ったら、人間領へ逃げるはずなのに。
「……エンディミオン……」
「あは、かつての所有者だったフェイス君! 君の事はこのエンディミオンから聞いたんだよぉ。自分にふさわしい虚無を持っていながら、自ら手放した男だってねぇ。こんな最高の魔導具を自ら手放すなんて、なんて謙虚な男の子なんだ!」
「げほっ……俺は、手放したわけじゃない……その剣に使われている自分が、嫌になっただけだ……げほっ、げほっ!」
「ううーん、苦しそうだねぇ、血を吐いてるねぇ。でもその苦痛が気持ちよくて最高だよねぇ! 僕は何度もその病気で死んで来たんだよ、その度にすんばらすぃーエクスタシーを感じて絶頂しまくったんだよねぇぇぇん!」
コープが高笑いしながら、腰をへこへこ振り始める。こうまで気が狂った男は、今まで見た事がない。はっきり言って、気持ち悪すぎる……!
「あんた、目的は何よ! 私達を使って、何をしようとしているの!?」
「うふふふ、いいよ、教えてあげる。でももうすぐ、ゲストが来てくれるんだぁ。それまでのお楽しみだよぉ」
コープはちらりと、壁を見やった。
直後、壁が切断されて、ディック達がなだれ込んでくる。ディックは私を見るなり急いで駆け寄ってきて、扉を一瞬でぶった切った。
「シラヌイ!」
「ディック!」
私達は抱き合い、無事を喜びあう。ディックは私を抱きしめたまま、コープを睨みつけた。
「……お前が、プロフェッサー・コープ……それに、後ろにあるのは……」
「やぁ! 人間でありながら魔王軍の英雄、ディックじゃあないかぁ! うーん、その黒髪、その刀! 異邦人って感じがして最高だねぇ。君の体も欲しくなってきちゃったよぉ」
「戯言はそこまでにしてもらおうか」
ディックは刀を突きつけ、フェイスを見やった。
フェイスはバツ悪そうに顔を背け、目を閉じる。よっぽどディックと会うのが気まずかったみたいね。
「俺を、見るな……笑ってんじゃねぇよ」
「笑わないよ。……そんな体で、僕達を助けていたのか?」
「……こいつが、気に入らなかっただけだ。アプサラスを虐待した、こいつがな」
「虐待じゃないよぉ、可愛がっていただ・け」
コープは悪びれる事もなく言い、こつこつとエンディミオンに歩み寄っていく。
その隙にディックは、フェイスの拘束を断ち切り、解放する。血を吐きながらもフェイスは背中に手を回し、そこにない剣を握りしめた。
「……くそ、ディアボロスを取られたか……」
「下がっていてくれ、フェイス」
ディックがフェイスを庇うと、コープが私達を見渡した。
「さてと、君の質問に答えなくちゃね。僕がどうして君達二人を必要としたのかだよね。それはね、君が最初にここへ来た時から始まった計画だったんだよ、イザヨイ」
相変わらずこいつは私を義母さんだと勘違いしている。さっきディックが違う名前を呼んだはずなのに、都合の悪い事は全然聞こえない耳みたいね。
「君を一目見た時から、僕はずっと君を手に入れようと思っていたんだよ。なぜなら君は、僕が望む最高の姿をしていたからね! その体をどうしても僕は欲しくてほしくて、それで君に病気を与えたのさ。君の体を手に入れるためにね」
「なんだと?」
ディックが刀を握りしめた。当然だ、今奴は、ディックの前で堂々と言ったんだ、「イザヨイを殺したのは僕だ」と。
「……お前か? 母さんに病気をかけたのは、お前なのか?」
「君誰? なぁんてね。イザヨイの息子だよねぇ。そうだよ、僕がイザヨイに病気を与えたんだ! 彼女に僕の魂を移すための下ごしらえにねぇ! 驚いた? 驚いたでしょお!」
「……ふざけるなっ!」
ディックが怒り、コープに切りかかった。
神速の一刀が振り下ろされる。だけどコープは結界を張って、ディックの攻撃を防いだ。
「お前が、お前が母さんを!!! 許せない、この、クズ野郎!」
「あっははは! 罵倒の言葉が気持ちよくてたまらなぁぁぁい! もっと僕をののしって、罵倒して! それが僕をより気持ちよくさせるからァァァ!」
コープはけたけた笑いながら、手を叩いた。
するとカプセルがせりあがってくる。その中に入っているのは……フェイスと、私の体だった。
私達が意識を失っている間に、体の一部を奪ったようね。そして短時間で、コピーの体を作り出したんだわ。
「ふふふ、どうだい、驚いただろう! もうとっくに君達のクローンを作っていてねぇ、あとはこのまっさらな体に僕の魂を流し込めば、最後の仕上げが終わるのさ!」
「仕上げだと?」
「そう、僕が理想とする体に変身する事、新しい僕の体に着替えるんだ! それが終わればこの体はもう、用済みなのさぁ!」
コープが叫ぶなり、カプセルの中の私達が痙攣し始めた。
それを見やるなり、コープは隠していた短剣で喉を突き、自害してしまう。いきなり何をしでかしたのか、私達は驚きのあまり絶句してしまう。
そして、カプセルが開くなり、フェイスと私のコピーが現れた。
「ふはぁ……うん、うん! 成功だ、成功だよ僕!」
「やっぱり僕は天才だ、長年の夢をかなえてしまうなんて、流石はプロフェッサー・コープだよ!」
私とフェイスの体でコープははしゃぎ、抱きしめあった。見ているだけで嫌悪感が募る、最悪の光景だ。
「これでようやく僕の夢がかなう」
「そう! 僕を愛する僕が望んだ、最高の計画!」
『僕の自己結婚計画のスタートだ!』
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