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4章 災厄日
第50話 相談事
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「お待たせ致しました。」
ミアスは朝食を持って戻ってきた。
そして手際よく並べていき、それが終わると話が聞こえる距離で待機するよう命令した。
「ではヴィルガお兄様、お話を伺っても?」
「ああ。実は、最近魔物の数が増えていてな…。」
「そうなのですね……それで…?」
「このフィールア王国の東側に位置する森で、魔力の流れが不規則になっていることが確認された。それはつまり……。」
「『災厄日』。」
「っ!!」
「魔物は魔力が生命力であり、それぞれ一定以上の攻撃を加えると形を維持出来なくなり、魔石を残して消滅します。そして魔物が発生する場所は、魔力が淀んでいるところです。流れが不規則になっているのだとすると、魔物が大量発生する、百年に一度の災厄日が近づいているということ。」
「災厄日のこと、知っていたのか…。」
「勿論です。知識として覚えていたのですよ。」
「もしかしてなんだが……気付いていたのか?災厄日が近いことに…。」
「はい。魔力の流れがおかしいことに気付いたので、直接見に行ったのです。」
「ちょ…直接!?」
「中々に興味深い状況になっていました。今にも大量に魔物が出現しそうな雰囲気ですね。」
ヴィルガはミアスを見たが、彼は頷き肯定する。
真偽を確かめた様子。
事実、東側の森は現在魔力の流れがおかしくなっていた。
いち早く気付いた私は、ミアスと共に様子を見に行くと、今にも魔物が現れそうな状態となっていたのだ。
近くにある村に結界を張って、その場を離れたのだが。
「王城からその森までは、かなり離れているんだけど…。」
そうぼやいたヴィルガに、ミアスは関係ないと首を振った。
私に常識というものを求めても意味が無い。
自分でも自覚するほど、規格外なのだから。
「とりあえず、森の異変については分かった。リアラに相談して良かったよ。今度は討伐の協力を頼みに来るかもしれない。」
「その時は、討伐に参加させていただきますね。国の一大事ですから。」
「本当かい!?ありがとう。」
ヴィルガの期待の目に、私は笑顔で応える。
そして仕事があるからと、朝食を食べ終えてからすぐに部屋を出ていった。
談笑を楽しむ間もなかった。
少し寂しいものである。
ミアスは朝食を持って戻ってきた。
そして手際よく並べていき、それが終わると話が聞こえる距離で待機するよう命令した。
「ではヴィルガお兄様、お話を伺っても?」
「ああ。実は、最近魔物の数が増えていてな…。」
「そうなのですね……それで…?」
「このフィールア王国の東側に位置する森で、魔力の流れが不規則になっていることが確認された。それはつまり……。」
「『災厄日』。」
「っ!!」
「魔物は魔力が生命力であり、それぞれ一定以上の攻撃を加えると形を維持出来なくなり、魔石を残して消滅します。そして魔物が発生する場所は、魔力が淀んでいるところです。流れが不規則になっているのだとすると、魔物が大量発生する、百年に一度の災厄日が近づいているということ。」
「災厄日のこと、知っていたのか…。」
「勿論です。知識として覚えていたのですよ。」
「もしかしてなんだが……気付いていたのか?災厄日が近いことに…。」
「はい。魔力の流れがおかしいことに気付いたので、直接見に行ったのです。」
「ちょ…直接!?」
「中々に興味深い状況になっていました。今にも大量に魔物が出現しそうな雰囲気ですね。」
ヴィルガはミアスを見たが、彼は頷き肯定する。
真偽を確かめた様子。
事実、東側の森は現在魔力の流れがおかしくなっていた。
いち早く気付いた私は、ミアスと共に様子を見に行くと、今にも魔物が現れそうな状態となっていたのだ。
近くにある村に結界を張って、その場を離れたのだが。
「王城からその森までは、かなり離れているんだけど…。」
そうぼやいたヴィルガに、ミアスは関係ないと首を振った。
私に常識というものを求めても意味が無い。
自分でも自覚するほど、規格外なのだから。
「とりあえず、森の異変については分かった。リアラに相談して良かったよ。今度は討伐の協力を頼みに来るかもしれない。」
「その時は、討伐に参加させていただきますね。国の一大事ですから。」
「本当かい!?ありがとう。」
ヴィルガの期待の目に、私は笑顔で応える。
そして仕事があるからと、朝食を食べ終えてからすぐに部屋を出ていった。
談笑を楽しむ間もなかった。
少し寂しいものである。
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