【完結】私ですか?ただの令嬢です。

凛 伊緒

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賢華と情報屋は厄介らしい

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3つの貴族による密会が始まった。


「手紙で報せた通り、我が息子が魔石を取っていたことが知られてしまった。」

「そのようですな。バーレイク侯爵殿が通じている方との交渉が、難しくなるかもしれませんね。」

「ええ、本当に困ったものです。ところでケルレーム公爵殿。誰に見られたのですか?」

「『賢華』と『情報屋』だと言っていた。」

「『賢華』ヴァリフィアと『情報屋』エフェンですか…。あの2人ならば仕方がないでしょう。サールズとエールズからも、底が知れないと聞きましたからね。」

「バーレイク侯は、サールズとエールズに魔石の事や通じている者の話をしているのか?」

「いいえ、していませんよ。ディルジア殿下の護衛であり、賢華や情報屋に近しい2人に話せば、誰かしらに報告するでしょうから。」

「賢明な判断だな。」


サールズとエールズが関わっていないと聞き、ひとまず安心した。
2人の性格を考えれば当然とも言えよう。
サールズは嘘をつけないタイプであり、エールズはぽろっと口にしてしまう恐れがある。
どちらにしても、ディルジアの耳には入ることになるだろう。


「それで、どうするつもりなのですかな?」

「息子には外の者に報告に向かわせた。魔石はこれ以上流せなくなったとな。侯爵も伯爵も同じであろう?」

「無論です。」「その通りですぞ。」

「であれば、外の者との交渉や我々の利益になる話などは、一時的に保留としておこう。問題は賢華と情報屋に見つかったということだ。」

「確かに……あの2人は厄介です。」

「暗部ならばどうとでも出来るが、情報屋に目を付けられたが最後と言っても過言ではない。それは賢華も同じだ。情報屋より実力があるらしく、一度捜査を開始すると、何者であろうとも忠告をしたり、悪事を暴きつくすそうだ。情報屋よりも危険視すべき者だな。」


そんなふうに思われていたのかと、何故か少し嬉しくなった。
確かに私は、一度目を付けたら解決するまで離さない。
情報収集能力はエフェンの方があるように思うが、魔法の使い方によっては私が上回る場合もある。


(さて、侯爵と伯爵がどの国のどのような人と通じているのか、調べないとね!公爵と通じている者の方が大変だと思うけれど、エフェンに任せているから大丈夫でしょう。)


サールズ達には酷な話だが、この国の為、戦争を起こさせないようにする為にも、バーレイク侯爵達には貴族という立場から退場してもらわなければならない……。
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