(R-18)オークに転生した俺は女神の下僕らしい?

量産型774

文字の大きさ
23 / 119

20話

しおりを挟む
20話

逃げ去るチンピラ風の奴らをそのまま見逃してやると
冒険者ギルド内のピリピリしていた雰囲気が一気に解消された。
誰も介入してさえ来なかったが、俺の動きを観察してた冒険者
や受付嬢は当然居た。
緊張感のない襲撃中なら楽に辺りを観察する事が出来たのも幸いした。

・・・ヤレヤレ。
これ以上面倒な事に巻き込まれなきゃ良いけどな。
そう思いつつ、ユリのいる受付に向かった。

「さー・・・サラメアさん!流石ですね!」
やっと正気に戻ったのか
口調がまともになっている様な気がする。
ついでに蕩けた様な表情も大分マシになっている。
早速ユリに襲撃をかけた連中の事を聞いた。

まあ、案の定冒険者ギルド内の厄介者で、
各所でトラブルを起こしている常習犯だった。

「もう武器で襲撃してるのを見ちゃったので
冒険者ライセンスの剥奪も出来るんですけどねぇ~・・・
みーんな報復が怖くてそこまで出来ないんですよね~・・・」

”今回も”厳重注意で終わりじゃないですか?
とユリの見立てだった。
だが、小声で「さーくんが返り討ちで殺っちゃえば報奨金が出せますよ?」と悪戯っぽい口調で囁いた。

・・・考えておこう。

それから、俺のあったユリがオススメの依頼を紹介してくれてたが、事あるごとに「私が養ってあげるのに・・・」と
ちょうど俺に聞こえる程度に呟くのは止めて欲しい。

ただ、ユリの説明は非常に細かく分かりやすかった。
この国仕組みをよく分かっていない事を前提に、
まずは依頼を受ける所から依頼を達成した時の
一連の流れを教えてくれた。
例えるなら完璧なチュートリアルだろう。

その上で、その一連の流れを理解するため
アイアンクラスの俺が受注出来るゴブリン討伐クエストを
見繕ってくれた。

出現場所や討伐確認部位を事細かに教えてくれた上に、
武器防具屋の場所まで教えてくれた。
「本当は一緒に行きたいんですけれど」
と残念がっていたが、まあ仕方がない。

別れ際に
鍵と丁寧な地図が書かれた紙を渡された。
「私の家、いつ来ても良いですからねっ」
口調は平静を保っていたが顔は真っ赤だった。

さっきまでしていた筈なのだが、
そういう態度をされてしまうと、
今すぐここで押し倒したくなってしまうが
グッと我慢して、頭を撫でる程度に押しとどめた。
ユリのサラサラなプラチナブロンドの手触りは大分気持ちよかった。

とりあえず、俺は武器防具を買うために冒険者ギルドを後にした。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

×一夜の過ち→◎毎晩大正解!

名乃坂
恋愛
一夜の過ちを犯した相手が不幸にもたまたまヤンデレストーカー男だったヒロインのお話です。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

美醜逆転世界の学園に戻ったおっさんは気付かない

仙道
ファンタジー
柴田宏(しばたひろし)は学生時代から不細工といじめられ、ニートになった。 トラックにはねられ転移した先は美醜が逆転した現実世界。 しかも体は学生に戻っていたため、仕方なく学校に行くことに。 先輩、同級生、後輩でハーレムを作ってしまう。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

処理中です...