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21話
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21話
さてと、ユリの教えられた武器防具屋に向かうとするか。
・・・しかし、今の俺に武器はいるのだろうか?
まあリーチがあるモノは有って困る事は無いし、
とにかく頑丈で安い物を買うかと思いながら、
そんなものあるのか?と考えながら向かった。
店に着くと、やけに身長が低い健康的な小麦色な男の子?が店番をしていた。
「ユリにこの店を紹介されて来たんだが・・・」
「お兄さんの名前は?」
俺の名前を告げると、
「ああ、あなたが・・・ユリさんから聞いてます。どれでも好きなモノを持って行ってください。」
おいおい・・・どれでもって、見るからにバカ高そうな装備もあるぞ!?
あのバカ、破産するつもりか!?
・・・ったく。
「おい、あんたここで一番頑丈で一番安い武器を見繕ってくれないか?」
「”あんた”じゃない、あたしにはスバルって名前があるんだよ!」
そう言うと、
「なんでこんなにユリは引っかかっちまったんだ」なんてブツブツ言いながらも俺に見合う物を見繕ってくれた。
女の・・・子?か分からないが女性のようだ。
スバルは黙っていれば、少年っぽく見えるが
女の子と言われればそうかもしれないと思うレベルで
中性的な容姿だった。
ドワーフ族?なのだろうか?
「ほら、サラメアさん!あなただったらコレくらい扱えるだろう?」
挑戦的な視線を投げかけてきている。
スバルは俺の身長の半分位の長さがありそうな
無骨なバスターソードを引っ張り出してきた。
これは良い。俺にピッタリだ!
試しに素振りを何回かしてみたが俺の手にもよく馴染む。
・・・これは良いものだ。
「え、うそ・・・でしょ!?」
何をそんなに驚いているのかさっぱり分からないんだが?
俺は気にせず無骨なバスターソードの調子を確認する。
「それ1トン位有るんだけど、なんで振り回せるの・・・?」
呆気にとられながらポカンと眺めている。
「いい剣だな。コレに決めたよ」
そう言うと、スバルは体をビクッと振るわせると
「・・・ありがとう」と囁く様に呟いた。
俯いていた顔がとても嬉しそうな表情だったのは気のせいだろうか?
「ユリにはあたしから伝えておくね。その武器大切に使ってよね!」
と言いつつ、この剣が背負える装備も一緒にくれたのは大変ありがたかった。
装備に手間取っているとスバルも手伝ってくれたがやけに背中をペタペタ触っては、「はぁ・・・凄い逞しい」とうっとりしていた。
「またいつでも来てね!」
と店を出るときは、来たときとはスバルの態度が柔らかくなっているのは気のせいではない。
・・・この剣に何か有るのか?
さてと、ユリの教えられた武器防具屋に向かうとするか。
・・・しかし、今の俺に武器はいるのだろうか?
まあリーチがあるモノは有って困る事は無いし、
とにかく頑丈で安い物を買うかと思いながら、
そんなものあるのか?と考えながら向かった。
店に着くと、やけに身長が低い健康的な小麦色な男の子?が店番をしていた。
「ユリにこの店を紹介されて来たんだが・・・」
「お兄さんの名前は?」
俺の名前を告げると、
「ああ、あなたが・・・ユリさんから聞いてます。どれでも好きなモノを持って行ってください。」
おいおい・・・どれでもって、見るからにバカ高そうな装備もあるぞ!?
あのバカ、破産するつもりか!?
・・・ったく。
「おい、あんたここで一番頑丈で一番安い武器を見繕ってくれないか?」
「”あんた”じゃない、あたしにはスバルって名前があるんだよ!」
そう言うと、
「なんでこんなにユリは引っかかっちまったんだ」なんてブツブツ言いながらも俺に見合う物を見繕ってくれた。
女の・・・子?か分からないが女性のようだ。
スバルは黙っていれば、少年っぽく見えるが
女の子と言われればそうかもしれないと思うレベルで
中性的な容姿だった。
ドワーフ族?なのだろうか?
「ほら、サラメアさん!あなただったらコレくらい扱えるだろう?」
挑戦的な視線を投げかけてきている。
スバルは俺の身長の半分位の長さがありそうな
無骨なバスターソードを引っ張り出してきた。
これは良い。俺にピッタリだ!
試しに素振りを何回かしてみたが俺の手にもよく馴染む。
・・・これは良いものだ。
「え、うそ・・・でしょ!?」
何をそんなに驚いているのかさっぱり分からないんだが?
俺は気にせず無骨なバスターソードの調子を確認する。
「それ1トン位有るんだけど、なんで振り回せるの・・・?」
呆気にとられながらポカンと眺めている。
「いい剣だな。コレに決めたよ」
そう言うと、スバルは体をビクッと振るわせると
「・・・ありがとう」と囁く様に呟いた。
俯いていた顔がとても嬉しそうな表情だったのは気のせいだろうか?
「ユリにはあたしから伝えておくね。その武器大切に使ってよね!」
と言いつつ、この剣が背負える装備も一緒にくれたのは大変ありがたかった。
装備に手間取っているとスバルも手伝ってくれたがやけに背中をペタペタ触っては、「はぁ・・・凄い逞しい」とうっとりしていた。
「またいつでも来てね!」
と店を出るときは、来たときとはスバルの態度が柔らかくなっているのは気のせいではない。
・・・この剣に何か有るのか?
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