元勇者のおっさんが異世界を利用して小遣い稼ぎをするそうです

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6話

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6話

俺はまさかアイツがいるとは思わず、
驚きを隠せず、固まっていた。
そんな様子を感じ取ったのか、例の錬金術師は
「あら、久しぶりね?元気にしてた?」
そういうと満面の笑みを俺に送ってくる。

「あ、ああ久しぶりだな、ローザ。
俺は人間だからすっかり年食っておっさんさ。ローザは相変わらず綺麗だな」

「あらあら、うふふ、ありがとう。たーくんも凛々しくなって格好いいわよ?」
そう言いながら、腕をくみ露骨に豊満な胸を強調してくる。
ハーフエルフだけあって、身長も高くヴァイオレットを凌ぐボリュームだ。
勿論、体にメリハリがしっかりしており、
ついつい目線がいやらしいものになってしまいそうになる。

「ああ、ありがとよ」
そういうと目線が露骨にならない内に俺は適当な席に座った。
暫くすると、ソワソワしだしたヴァイオレットが俺の隣の席へくる。

「えへへ・・・」
ヴァイオレットは落ち着き無く、チラチラ俺の様子を伺っており、
目線が合うとはにかむ様な、不思議な表情をする。

懐かしいな。
俺は知っているぞ、こいつが”こんな態度と表情”をする時は何か俺に後ろめたい事をする時だ。

まあ、ローザもいることだし、間違いなく仕掛けてくることだろう。
夜ご飯時は十分警戒しよう。
ローザの表情を盗み見ても笑みを称えているだけで、
その表情からは何も読み取ることができなかった。

また、あんな事がここで起こると厄介すぎる。
俺的に最悪の事態を想定しておこう。
無駄だとは思うが、
ヴァイオレットには、「惚れ薬なんか料理に混入させるなよ?」
と釘をさしておいたが、言ったとたんオロオロしだし、
「そそそそそんな事しませんよ!?」と言いながら
ローザの方をチラチラ視線を送っている。
・・・相変わらずこいつは嘘がつけないんだなぁ。

そんなこんなで料理はツァイトが粛々と運び、
前菜、スープ、メイン・・・と滞り無く無事に終わった。
途中に他愛ない雑談ついでにローザへ薬草学を教えてほしい旨を伝えておいた。
明日以降教えてくれる段取りになっている。
しかし、意外だったのがあのリュウが行方不明らしい。
元々風来坊だったが、まさかヴァイオレットの探索魔法にも引っ掛からないとなると・・・。
だが、あいつが誰かにやられる奴ではない事は俺が良く知っている。
何か訳がある様な気がするが、情報が少なすぎるし、
残念だが今の俺に出来ることは無さそうだ。
ストレージに入っていた砕け散っている五月雨はあっちで直しといててやろう。
雑談も一段落し、
俺は最後にこっちでのコーヒーみたいなモノを飲んでいる。
2人は特に怪しい動きをしている様子は無かったし、
今回は俺的悲劇は回避されたのか・・・?
ヴァイオレットも旨い料理にご満悦のようで、
隣でニコニコしている。
俺は荷物整理が残っている事を告げると、自室へと帰った。

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