元勇者のおっさんが異世界を利用して小遣い稼ぎをするそうです

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12話

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12話



俺はローザからツァイトの居場所を教えて貰うと、
彼女の真意を確認する為に急いで向かった。
後ろから

「600年の件忘れないでよー」

と聞こえてきたが、
そんな戯言に付き合っている場合ではないので
完全にスルーするとさっさと部屋へ急ぐ事にした。

ツァイトはどうやら俺の部屋に居るように言ってあるらしい。
自分の部屋にノックしてはいるものか、
一瞬思い悩んだが一応ノックしてはいった。

「おかえりなさいませご主人様」
ドアを開けると、主人の帰りを出迎える完璧動きのメイドツァイトがそこにいた。

「あ、あぁ・・・ただいま」

正直、ツァイトの首についている奴隷の証したるゴツい鉄の首輪に面食らって
何を言おうとしたのか一瞬飛んでしまった。

「なぁツァイト、お前は・・・」

「私に後悔はありません。
以後私をモノの様に扱って下さって問題ありません。
それと、ローザ様からはご主人様にはきっと人に言えない性癖があるから、
覚悟するようにと申し遣っております」

俺の言葉を遮り吐き出す様に喋りきると、
どこか恐怖と緊張が混ざった様な視線で俺を見つめてくる。

「・・・ちょっと待ってくれ」

「はい?」

「訂正しておくが、俺にそんな異常な性癖はない!
ローザの悪い冗談だから本気にしないようにな!?」

「(ほっ)・・・そうですか」
露骨にほっとしたぞ。いったい何を吹き込まれていたんだ?
後でローザに”必ず”問い詰めてやる。

「で、ツァイトはこの先どうするんだ?」

「ご主人様の側を離れる事は出来ませんので、
どんな形でも良いので”一生”お側に置いて頂ければ幸いです
不要になりましたら契約書を破棄していただければ幸いです」

破棄したら死んでしまうじゃないか。
そんな事をサラッといいやがって・・・こいつは・・・
命を懸けてるってことかよ。
心意気は確かに受け取った、が、・・・頭痛が痛い。

「・・・なぁ、とりあえずそのかたっくるしいしゃべり方はやめにしないか?」
まるであっちの取引先と話している様な固い感じがして嫌になってくる。

「わかりました。善しょ・・努りょ・・ゴホン!かんばりますね!」
まだまだぎこちないが、
すっかり半眼で無感情なしゃべり方では無くなったツァイトはとても魅力的に見えた。
・・・今後に期待するとしよう。


それから俺たちは今後について共にじっくりと・・・・・話し合うことにした。

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