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4話
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4話
ひとしきり抱きついて満足したのか、
僕から離れて
「パパとママに話してくるね♪」
そう言うと疾風の様に部屋を出ていった。
いきなり両親か・・・。
どこのどいつか分からない人間を連れてきて、
出来ちゃったんで婿にするね?
って言い放ったらどう考えても何も起こらない方が無理だろう。
精々また瀕死の重傷にならない事を祈るばかりだな・・・。
その後は何故か僕にピッタリの妙に高級感がある服に着替えさせられて異様に豪華な建物へ連れてこられた。
勿論馬車で・・・馬は角生えてたしユニコーン?だったんだろうか?
何故か赤い絨毯まで敷いてあった。
・・・ちょっと待て待て。
いくらなんでも段取りが良すぎる。
クレアの部屋も素人の僕が見てもかなり高そうな調度品が置いてあったけれど、ここの建物はそこの比では無いことが分かる。
高級感があるけれど、決して下品ではない所に気品を感じてしまう。
普通に国内でこんなに高級感がある建物って・・・?
とても嫌な予感しかしない。
とても胃が痛いけれど、クレアが腕に抱きつていくる度に痛みが薄らぐ様なきがする・・・。
「クレア王女様ご入場ーー!」
そう言われたのは衛兵さんが大層大きな扉を開ける瞬間だった。
それを聞いた瞬間頭の中が真っ白になった。
おうじょ・・・?
くれあが・・・?
あー・・・なるほどーそりゃあ婚姻もしてないのに孕ませたら処刑されてもおかしくないなー・・・。
「大丈夫。風太は私が守るからそんなに心配しないで」
と小声で囁かれたけれど、全然大丈夫じゃない。
とりあえず土下座でもすればいいのか?
それとも日本人らしく切腹でもすればいいんだろうか?
とりあえずクレアに連行される様にクレアの両親の前に連れてこられた。
「パパ・ママただいま!」
「クレアよ随分と早い帰還だったな?隣に立っている青年と関係あるのか?」
「うん!この人を私の婿にするね」
「・・・!!」
部屋が誰も居ないかの様にシーンと静まりかえって
しまった。
パパさんの・・・国王の目配せによって人が部屋から出ていくのが恐ろしい。
この沈黙が壮絶に・・・気まずい。
どれ位たったか分からないけれど、クレアパパが俯いたままズンズンと僕の方に進んできた。
一発位殴られると思って覚悟を決めて目をつぶって衝撃を待っていたが、思わぬ感触に襲われた。
「ありがとう!」
僕の手を握りながらボタ泣きされながら感謝された。
あまりに想定外の展開に、
・・・エルフって泣き顔もイケメンだよなぁなんてクソどうでも良い事をぼんやり考えてしまった。
どうやらクレアは年下至高主義を全く譲らず同年代のエルフは全く見向きもしなかったらしい。
真正のショタって事か・・・。
継承問題を抱えている以上、なんとしても後継者を作らなくてはならないため、
無理を承知で人間界に送り出した、と・・・。
パパさんの愚痴が止まる事が無さそうだったが、
クレアのドスの利いた声でピタリと止めた。
ママさんは終始ニコニコと微笑んでいるだけだった。
こえぇ・・・パパとはいえ国王を一言で黙らせるクレアこえぇ・・・。
ひとしきり抱きついて満足したのか、
僕から離れて
「パパとママに話してくるね♪」
そう言うと疾風の様に部屋を出ていった。
いきなり両親か・・・。
どこのどいつか分からない人間を連れてきて、
出来ちゃったんで婿にするね?
って言い放ったらどう考えても何も起こらない方が無理だろう。
精々また瀕死の重傷にならない事を祈るばかりだな・・・。
その後は何故か僕にピッタリの妙に高級感がある服に着替えさせられて異様に豪華な建物へ連れてこられた。
勿論馬車で・・・馬は角生えてたしユニコーン?だったんだろうか?
何故か赤い絨毯まで敷いてあった。
・・・ちょっと待て待て。
いくらなんでも段取りが良すぎる。
クレアの部屋も素人の僕が見てもかなり高そうな調度品が置いてあったけれど、ここの建物はそこの比では無いことが分かる。
高級感があるけれど、決して下品ではない所に気品を感じてしまう。
普通に国内でこんなに高級感がある建物って・・・?
とても嫌な予感しかしない。
とても胃が痛いけれど、クレアが腕に抱きつていくる度に痛みが薄らぐ様なきがする・・・。
「クレア王女様ご入場ーー!」
そう言われたのは衛兵さんが大層大きな扉を開ける瞬間だった。
それを聞いた瞬間頭の中が真っ白になった。
おうじょ・・・?
くれあが・・・?
あー・・・なるほどーそりゃあ婚姻もしてないのに孕ませたら処刑されてもおかしくないなー・・・。
「大丈夫。風太は私が守るからそんなに心配しないで」
と小声で囁かれたけれど、全然大丈夫じゃない。
とりあえず土下座でもすればいいのか?
それとも日本人らしく切腹でもすればいいんだろうか?
とりあえずクレアに連行される様にクレアの両親の前に連れてこられた。
「パパ・ママただいま!」
「クレアよ随分と早い帰還だったな?隣に立っている青年と関係あるのか?」
「うん!この人を私の婿にするね」
「・・・!!」
部屋が誰も居ないかの様にシーンと静まりかえって
しまった。
パパさんの・・・国王の目配せによって人が部屋から出ていくのが恐ろしい。
この沈黙が壮絶に・・・気まずい。
どれ位たったか分からないけれど、クレアパパが俯いたままズンズンと僕の方に進んできた。
一発位殴られると思って覚悟を決めて目をつぶって衝撃を待っていたが、思わぬ感触に襲われた。
「ありがとう!」
僕の手を握りながらボタ泣きされながら感謝された。
あまりに想定外の展開に、
・・・エルフって泣き顔もイケメンだよなぁなんてクソどうでも良い事をぼんやり考えてしまった。
どうやらクレアは年下至高主義を全く譲らず同年代のエルフは全く見向きもしなかったらしい。
真正のショタって事か・・・。
継承問題を抱えている以上、なんとしても後継者を作らなくてはならないため、
無理を承知で人間界に送り出した、と・・・。
パパさんの愚痴が止まる事が無さそうだったが、
クレアのドスの利いた声でピタリと止めた。
ママさんは終始ニコニコと微笑んでいるだけだった。
こえぇ・・・パパとはいえ国王を一言で黙らせるクレアこえぇ・・・。
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