永久の独奏曲

不知火黒刃

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あれから数日。
何事もなく世界は回り続ける。
それは当たり前なのだろう。だが今の僕には、それが憎い。
たかが人1人の命など、世間から見たら蚊と同等という考えが伝わってくるから。

あの事故直後はよくテレビ等でも取り上げられていたが、今となっては見る影もない。
人間は本当に冷めた生き物だなと痛感するが、それは数日前までは僕もその立場だったのだ。
他人の不幸には無関心を決めるも、自分の不幸は大勢に共感して欲しい等という自分勝手さに気づき、思わず嗤う。
人間とは皆こういう生き物だったと。赤の他人を想える程、この世界は優しくない。

「.......」
眠りから覚めた彼は散らかった床など気にせずに物を踏みつけ、適当な服を着てコンビニへカップラーメンと飲料水を買いに行く。
「姫神が家に来たら絶対怒るだろうな。」
怒る彼女の顔を想像し微笑するも、歯を食いしばる。
もう彼女はいないのだ。と。




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