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5話 協力者"プロメーテウス"
プロメーテウスの家
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宵闇の中、草原を1歩、また1歩と歩いている少年と若者がいた。
少年は中性的な顔立ちで、ぷっくりとした顔立ちが特徴的だった。
又、若者の方は、繊細そうな顔立ちでスラっとした鼻が目立つが、それらを押しのけて一番目立つのは両目とも異なる色である、赤い瞳と青い瞳であった。
息も絶え絶えで、今にも倒れてしまいそうなほどに顔を青白くし、
空気により冷えた汗が染みたシャツの冷たさを身体で感じ、死にものぐるいで歩いている様子だった。
*
「はぁ……」
私はプロメーテウスだ。
今、知り合いであるカッサンドラーから消滅する前に貸してもらった、"人の居場所が分かる水晶玉"で親友の様子を見ていた。
今まで色々な戦争があり、私と彼は裏で糸を引っ張ってきたが、今回の件は何かおかしいと感じる。
「動き出す闇の商人」
「現れたダーク勇者」
そして、一番の謎が、
「異世界間ゲートが何故あっちの世界とオルフェウスの間に開いたか」
ということだ。
まず、闇の商人だが、奴は危険過ぎる人類と診断されたため、ある場所に封印されていたはずだった。
ある場所とはあまり言葉に出したくない場所だが、その場所に"オリュンポス十二神"が直々に封印を施したはずだった。
なのに、奴はその封印を解いた。
この水晶玉でその方法を知ったが、あれは凄惨だった。
言葉で表せないほど凄惨だった。
どうせ親友は私の家に来るので、その時に闇の商人について教えよう。
そして、ダークサイド勇者だが、あれはなんなんだろうか?
水晶玉にも写らない。闇の商人の従順な下僕でもない。ならば、"異分子"
と考えることが妥当であろう。
ダークサイド勇者は、本来、ここに来ることがなかった人類なのであろう。
きっと、異世界ゲートにより、こっちに来てしまったのであろう。
因みに、"異世界ゲート"は今、なぜかあっちの世界とオルフェウスを繋いでいる。
理由は、どうやら"オルフェウスの竪琴"と呼ばれる神器が天界から盗まれたらしいからだ。
"オルフェウスの竪琴"は、いわゆるチートらしい。
"願ったことを具現化できる"という
能力らしい。
その能力を使われ、エレベーターを通らずに、あっちの世界の人間がこちらに来たのであろう。
その方法が"槍"というのは少しかわいそうなのだが。
「ゴンゴン!」
木のドアから、ドアを潰しそうな勢いで木を鳴らす音がした。
親友がやっと来たので私は空想をここでやめ、ドアをガチャと開けにいく。
少年は中性的な顔立ちで、ぷっくりとした顔立ちが特徴的だった。
又、若者の方は、繊細そうな顔立ちでスラっとした鼻が目立つが、それらを押しのけて一番目立つのは両目とも異なる色である、赤い瞳と青い瞳であった。
息も絶え絶えで、今にも倒れてしまいそうなほどに顔を青白くし、
空気により冷えた汗が染みたシャツの冷たさを身体で感じ、死にものぐるいで歩いている様子だった。
*
「はぁ……」
私はプロメーテウスだ。
今、知り合いであるカッサンドラーから消滅する前に貸してもらった、"人の居場所が分かる水晶玉"で親友の様子を見ていた。
今まで色々な戦争があり、私と彼は裏で糸を引っ張ってきたが、今回の件は何かおかしいと感じる。
「動き出す闇の商人」
「現れたダーク勇者」
そして、一番の謎が、
「異世界間ゲートが何故あっちの世界とオルフェウスの間に開いたか」
ということだ。
まず、闇の商人だが、奴は危険過ぎる人類と診断されたため、ある場所に封印されていたはずだった。
ある場所とはあまり言葉に出したくない場所だが、その場所に"オリュンポス十二神"が直々に封印を施したはずだった。
なのに、奴はその封印を解いた。
この水晶玉でその方法を知ったが、あれは凄惨だった。
言葉で表せないほど凄惨だった。
どうせ親友は私の家に来るので、その時に闇の商人について教えよう。
そして、ダークサイド勇者だが、あれはなんなんだろうか?
水晶玉にも写らない。闇の商人の従順な下僕でもない。ならば、"異分子"
と考えることが妥当であろう。
ダークサイド勇者は、本来、ここに来ることがなかった人類なのであろう。
きっと、異世界ゲートにより、こっちに来てしまったのであろう。
因みに、"異世界ゲート"は今、なぜかあっちの世界とオルフェウスを繋いでいる。
理由は、どうやら"オルフェウスの竪琴"と呼ばれる神器が天界から盗まれたらしいからだ。
"オルフェウスの竪琴"は、いわゆるチートらしい。
"願ったことを具現化できる"という
能力らしい。
その能力を使われ、エレベーターを通らずに、あっちの世界の人間がこちらに来たのであろう。
その方法が"槍"というのは少しかわいそうなのだが。
「ゴンゴン!」
木のドアから、ドアを潰しそうな勢いで木を鳴らす音がした。
親友がやっと来たので私は空想をここでやめ、ドアをガチャと開けにいく。
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