ダークサイド勇者はもはや勇者なのか?

甘栗

文字の大きさ
41 / 48
10章 やっと来たRPG感。因みにロールプレイングゲームの略らしいね。作者はずっと、ローリングプレイゲームだと思っていたらしいよ!

魔力さえ持っていたらいいのです。倫理はゴミ箱にポイポイなのです。偉い人には分からんのですよ。

しおりを挟む
~前回のあらすじ~
敵と今現在戦っているはずなのに、精神世界というか、いわゆるチート的な空間でもある主人公が脳内で考えている時のアレを悪用して、サラッと重要なことを言ったように見えましたが、正直まとめると、闇の商人がTUEEEEになるという解釈でいいと思ったり思わなかったりしているこの私の葛藤と書いてジレンマをどうすればいいかをあの憎らしいほどにびよーんと広がっている空に向かって読者の皆様にダンスをして欲しい(切実)




 はい、前回の続きからだよ!
 それでその方法とは…"闇の商人をメドウサの能力を使って固まらせて、それで私が時空魔法を使う"というものだよ!
 まず、アルゴスに闇の商人をメドウサの前まで投げてもらう。
 そしてメドウサがびっくりして、能力を使う。
 すると、闇の商人が固まり、予めいたヘスティアとエキドナとケルベロスが私の方に闇の商人を投げる。
 そして最後の仕上げに、私が時空魔法を使う、というものだ。
 因みにこれは予知能力で見たものなので、必然的に起こるものだ。
 そのため、失敗の可能性はない。一抹もない。
 ということで、私は仲間達(闇の商人以外)に作戦を伝えた。
 そして私達は決行した。言わずもがな、成功した。
 彼等は時空魔法により、異世界にしっかり送られた。
 さて私達は、檻からミュータント二人を出そうとした。
 ヘスティアが魔法で檻を破壊し、アルゴスが二人にかかっていた手錠などを外した。
「有難うございます」
 無愛想なメイドのような顔つきをしているメドウサは、律儀な言い方でお礼を言ってくれた。
 しかしそれとは対照的に、デュポーンの方はイケメンな顔をしているちゃらけた若者らしく、うぃっす、ありがとうございました、と感情のこもっていない声でお礼を言った。
 リアルに思った。なんでこんなにキャラが濃そうなやつしか入ってこないんや。
 神のまにまにというが、そのヘスティアでさえ、仕事したくなくてこっちに来たし…うん。 なんていうか、運命って…ヤバイ。
「さて、帰りますか。どうせ、タナトス様はセイレンを仲間にしないと仲間になってくれないですし」
「え?でもさ、また冥界通るの?キツくない?今行ったら、タルタロスから冥界の門にも悪魔が配置されているだろうし、突破も少しキツそうじゃない?」
「そこはご安心を。こんなこともあろうかと、ちゃんとを使っておきましたから」
「トランプ?」
 闇の商人以外が声を揃えて言った。
 しかし、言ったすぐあとにヘスティアが、あっ!と叫んだ。
「ねぇ、闇の商人?あのトランプ、どこかでみたことがある気がしたんだけど…もしかしてさ…」
「…世の中には知らない方がいい領域があるのです」
「うん、あんなものが世界に知れ渡ったたら、世界滅亡待ったなしだからね」
「そうですね」
 すごく気になったが、私は知っても無駄だと思い、闇の商人の指示通り、帰路につくために、冥界へと向かった。
 因みに、わざわざトランプの正体を予知で知るのも面白くないと思ったので、調べていない。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる

街風
ファンタジー
「お前を追放する!」 ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。 しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな

七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」 「そうそう」  茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。  無理だと思うけど。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

処理中です...