白銀の揺れる丘

甘栗

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四 私の最期の日

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 あの日、私は心に決めた。
 彼を救うために、私は自殺をする。
 私が自殺をしたら、彼が生命の大切さに気付いてくれるかもしれない。
 例え彼が大切さに気付かなかったとしても、この世界の誰かは生命の大切さに気付いてくれるかもしれない。
 ねぇ、もし誰かがこの小説を読んでくれているなら、今から私の考えを聞いて。
 言葉から私の真意を読みとって。


私は生命は有限だからこそ輝くのだと思う。
だって、この生命が無限だったら苦しみから解放されないから。
私は彼に恋情を抱いた。でも、それは遅すぎたし、
私と彼は白い結婚さえ出来ない。
私の一方的な恋情だった。
彼は私に好意を抱いてなかった。
だから私は墓までこの恋情を持っていくわ。
彼はもしかしたら私のこの恋情に気付いているかもしれない。
けれど、彼は私に恋情も友情も感じていない。
私は結局、彼の人形にさえなれなかった。
もし、生まれ変わったら犬になって、彼に飼われたい。そうすれば、彼を救えるかもしれないから。
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